2021年末は帰省する?長期休暇の帰省状況
国内での新型コロナウイルス関連が落ち着きを見せており、緊急事態宣言もなんか昔のことのように感じてきました。
海外、特に欧米ではオミクロン株が流行り、一部新規感染者数の過去最高を更新したり、依然として不安な状態が続いているのも事実です。
もうすぐ年末年始になり、通常であればこのような長期休暇は「帰省」がメインテーマになりますが、コロナ禍における長期休暇の帰省状況はどうでしょう?
本日は、以前弊社が行った「コロナ禍における長期休暇の帰省状況」自主調査の結果を紹介しつつ、今年2021年の年末年始の生活者の行動を予測してみます。
どこかのタイミングで立てた予測の検証を行う意味で後編を出したいと思います。
いくつかテーマ別に進めます。
今年2021年の帰省の交通手段
まずは簡単なテーマ、以前の調査では、帰省の移動手段について、「自動車」が最も多い77.4%と7割以上を占めました。
一方で「電車」「新幹線」「飛行機」「路面バス」「高速バス・夜行バス」は1割未満となっており、“密”を避けるため、公共交通機関を使わない移動をしていたことがうかがえます。
今年の年末年始の予測として、「自動車」の利用が下がり、「電車」「新幹線」「飛行機」「路面バス」「高速バス・夜行バス」などの公共交通機関があがることが確実です。
割合として、自動車が50%~60%、電車、特に新幹線が大幅に増え、新幹線が10%~20%になるでしょう。
今年2021年の帰省の代わりに何をした?
次に、面白そうなテーマについてです。
帰省しなかった人を対象に、帰省の代わりに実施したことはあるかを聞いたところ、「実施したことがある」と回答した人は34.8%。具体的な内容としては「電話で話す」が42.2%、「LINEなどで連絡・メッセージを送る」が21.1%と、直接顔を出せないまでも、何かしらの手段でコミュニケーションを図っていたことがうかがえます。
次いで、「おみやげ物などを贈る」という意見があることから、“オンライン帰省土産”の需要も高まっていたのかもしれません。
コロナ禍の影響で、帰省も「オンライン帰省化」しましたね。
今年 今年2021年の年末年始の予測として、上記オンライン帰省化の傾向は続くでしょう。
ただ、内訳などはあまり大きく変わらないかと思います。
「長期休暇は子供をつれて帰省する」のような、ある種習慣みたいなことが、コロナ禍で一旦中断したら、コロナ禍が収束したとしてももとに戻ることがないように感じます。
実家の家族として、絆を維持するために、「帰省」に頼った対応ではなく、普段の生活で少し意識しておく必要があるかもしれません。
例えば、私は実家が中国で、令和になってから一回も中国に帰っていないです。
ただ、家族との絆を大切にしたいと思っているので、「毎週一回必ず家族とテレビ通話する」というリマインダーを設定し、土曜日になったら自動的に上がってくるようにしています。
今年2021の年末の帰省率
最後に、気になる「帰省率」です。前回調査したのは、昨年のお盆・夏休みでした。
その時の結果として、帰省を控える人が圧倒的多数でした。
休み期間中に「帰省した」と回答した人は14.6%にとどまり、「帰省しなかった」が77.6%と大多数を占めました。
また、地域別に見ると「帰省しなかった」という意見が多いのは「一都三県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)」で82.4%となり、東京圏では意識的に帰省を控えていたことがうかがえます。
今年の年末年始の予測として、ほぼ逆転するのではないかと感じます。
70%行かなくても、60%ぐらいの人が帰省すると思います。
海外では第6波が真っ最中ですが、日本では現状落ち着いており、緊急事態宣言などの自粛呼びかけもあまり無く、生活者自身も自粛疲れを感じている人が多いため、帰省自粛が少ないでしょう。
実際どうなるかは来年にならないと分からないですが、来年は「後編」として検証をします。
最後に、現状コロナ禍が収束していない状況での帰省はやはりリスクを伴っているので、感染防止対策を行うのはもちろん、余裕があればPCR検査を行ってから帰省するのも有りかもしれません。