Z世代ヒットトレンドワード「蛇化現象(へびかげんしょう)とは?なぜ”蛇”なのかも併せて詳しく解説!
こんにちは!デジタルマーケティングカンパニー・オノフ、Z世代の永井です。
サイバーエージェント次世代生活研究所が公表している「2023年Z世代ヒットトレンドランキング※1」の言葉部門を見ていたら、3位に「蛇化現象(へびかげんしょう)」という言葉が…! ※1https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=29595
自分はZ世代ですがこの言葉を知らなかったです…。
なので、今回は「蛇化現象」についてご紹介しつつ、思ったこと・考えたことをお話していきたいと思います。
蛙化現象(かえるかげんしょう)とは?
蛇化(へびかげんしょう)をご紹介する前に蛙化現象について簡単にお話ししたいと思います。蛇化現象(へびかげんしょう)と聞いたときに、まず思い出すのは蛙化現象(かえるかげんしょう)ではないでしょうか。蛙化現象については知っている方も多いかと思います。2つの言葉は、漢字も似ているので文字で見るとややこしいですね。
蛙化現象は、好意を寄せている相手が自分に好意を持っていることが分かると、その相手に対して嫌悪感を持つようになる現象です。最近では、恋愛感情や好意を抱いている相手のささいな言動により気持ちが急激に冷めてしまう意味として使われていることが多いようです。
蛇化現象の意味
では本題の蛇化現象とは何でしょう。
蛇化現象とは、相手のどんなことも良く思える現象で、相手のことが好きなあまり、何をしても「かわいい」「カッコイイ」と思ってしまう現象のことを指す言葉のようです。
蛇化現象は、ほかの人がやったら嫌いになってしまう行動も好きな相手だから何でも許せちゃう現象ということです。
最近使われる「蛙化現象」の逆の意味として使われているようですね。
蛇化現象の元ネタ
こちゃもちゃ※さんがTikTokで「オレの彼女は蛇化現象(へびかげんしょう)。今世間ではやっている蛙化現象の逆バージョンだ」と投稿したのがはじまりとされています。蛇化現象とはこちゃもちゃさんが作った造語なのです。
※「こちゃ」さん(彼氏)と「もちゃ」さん(彼女)のカップル。
「オレの彼女は~」「私の彼氏は~」で始まる動画で、お互いのことを投稿している。
彼氏がよく失敗やダサいことをして、最近流行の蛙化現象なら冷めてもおかしくないのに、彼女はそのたびに「かわいいね」と言ってくれる。そんな彼女のことを蛙化現象の逆バージョンとして、「蛇化現象(へびかげんしょう)」と名づけたそうです。
蛇化現象はなぜ「蛇」なのか
蛇は何でも丸呑みするイメージがあることから、相手のどんなかっこ悪いところでもすべて丸呑みし受け止めてあげるぐらい大好きという意味が込められているらしいです。
「蛙化現象」が流行っていましたが、こちゃもちゃさんたちは「相手のことが本気で好きなら、どんなにカッコ悪いところやダサい行動を見てしまっても、冷めたりなんてしない、嫌いにはならない」と考え、疑問に感じられていたようです。
こちゃもちゃさんたちは蛙化現象とは真逆だったので、逆バーションの言葉を作ることで、「ダサいところもかわいいと思ってくれる、素の自分を出しても好きになってくれる人はいるんだよ」ということを伝えて、恋愛に対するマイナスイメージを変えたいと思われていたのです。蛇は蛙を餌としているため、「蛙化」というマイナスなイメージを食べてくれる「蛇化」という良い意味でも蛇を使ったということだったのです。
蛇化現象とは素敵な現象だった!
今回は考察というほどのことはまとめられないので、感じたこと思ったことを書いていきます。
自分もこちゃもちゃさんたちのように最近流行っていた蛙化現象には共感できず、蛇化現象の方に共感しました。好きな人・付き合っている人がダサいことしたとしてもかわいく見えたり、一緒に笑ったり、つっこむことはあっても、冷めるということはないと思います。
相手との関係性やその人自身の価値観や性格によって感じ方はもちろん変わるとは思いますが、最近の意味の蛙化現象の原因を「あまり相手のことを詳しく知らないで付き合うと、そのような蛙化現象が起こりやすいのではないか…?」と考えました。たとえば、外見だけ見て好きになって付き合ったとか、マッチングアプリで知り合ってまだ日が浅い場合など、相手のまだ理解できていない面が大きいときに、相手を理想化しすぎて、自分の想像していたこととは違うマイナスな面が見えてしまい冷めてしまう気がしました。相手のかっこ悪いところや欠点といえるようところも含め様々な面を見て、付き合ったのなら、ちょっとした言動で冷めることは少ないのではないかと思いました。(その言動が誰かを傷つけるものだったり、非常識なものである時はもちろん違いますが)
そもそも蛙化現象になる言動というのも、人によって様々です。蛙化現象が流行ったときに友人とその話題について話していたことがありますが、「UFOキャッチャーでぬいぐるみをとってくれるのに、一生懸命やっている姿をみて、なんか蛙化だった」とか「フードコートでトレイもったまま席をキョロキョロ探す姿を見ると、ダサく見えて無理になる」とかいう話を聞いたことがあります。自分的には、一生懸命ぬいぐるみを取ろうしている姿を見たら嬉しいと思うし、フードコートで探すときにきょろきょろするの当たり前じゃん!と思うので、これらの行動はダサい行動とは言わないと思います。
このような蛙化現象が起こる時は、そこまで好きな相手ではないのかなとも思います。ただ蛙化現象を感じる人たちに自分が目線合わせ出来ていないので、そう思ってしまうだけなのかもしれません。もちろん本当に好きでもそう思うこともあるのかもしれませんが、、。
あとは、流行にのって面白く盛り上がる話題にするために、「蛙化現象」という言葉を使っているだけで、本気で好きな人に対して些細な言動で無理になったのではなく、言葉だけが独り歩きしているようにも思えました。
ちなみに今お話ししていた蛙化現象は最近の使われ方をしている方の意味(些細なことで冷める)を指すのでご注意ください。
本来の意味の蛙化現象とは、
誰かに片思いをしている状況で、相手も自分に好意をもっていることが発覚した時に、その相手に対して生理的な嫌悪感を感じることです。。
最後にまとめると、蛙化現象が流行っていることに疑問を覚え、素の自分でいられなくなってしまう人たちを心配して蛇化現象という言葉をつくったこちゃもちゃさんたちはすごいなと思いました!