世界的に注目を集めているフェムテック
フェムテックという言葉をご存知でしょうか?私自身、昨年まではこの言葉すら知りませんでした。ITの分野では「開発」に関連するジャンル「テック(テクノロジー・技術)」という言葉が数年前から流行り始めました。
「金融×技術」で『フィンテック』、「医療×技術」で『メディテック』。また「美容×技術」で『ビューティーテック』、「農業×技術」で『アグリテック』など、「〇〇テック」への注目が集まっていますよね。「〇〇テック」は総称して「X-Tech(クロステック、エックステック)」と呼ばれています。
X-Tech(クロステック、エックステック) は2015年ごろから見られるようになった動きですが、2017年以降にこの言葉が活発になったようです。
そして「女性×技術」で注目されたのが『フェムテック』になります。女性ならではの心身の悩みを解決するためのサービス・商品を指します。
近年、#MeToo運動など女性の人権意識の高まりを背景に、セクシュアルヘルスに関心を持つ女性が急増していることもあり、フェムテック市場の拡大に繋がっています。
実際に2008年の市場規模は25億円程度でしたが、2018年では全世界でその17倍の437億円となり、2025年には5兆円市場にまで拡大すると言われています。益々注目を集めるジャンルと言われています。
日本でのフェムテックは
日本でも最近は吸水ショーツや月経カップなどの月経の時期のお悩みに対する商品や、月経周期を管理するためのアプリ。デリケートゾーンケア商品なども各社から発売されるようになりました。
また数年前まで百貨店ではナプキンなどの生理用品を売り場に置くことはタブーとされていたようですが、近年、都心部の百貨店ではセクシュアルヘルスに関する商材を積極的に販売するようになり、2021年3月には伊勢丹新宿店で初めてバイブレーターが売られ、大きな話題を呼んだようです。
オジサン(男性)とフェムテック
では男性、特にオジサンといわれる年配層から見たフェムテックはどうでしょうか。ここでは女性の悩みに理解のない人を指すわけではなく(これはこれでもの凄く重要な内容ですがが)、男性のフェムテックへの理解については2020年には自民党議員たちが「フェムテック振興議員連盟」を立ち上げたりとか、低迷する日本経済の起爆剤としてフェムテックは経済界、政界からも期待されているようですが、女性=「消費者」として目が行きがちで、言ってしまえばお金のためだけのフェムテックになってしまわないかという懸念もあるようです。
一次的なブームで終わらせないためにも「フェムテック検定」を行う法人や、フェムテックの権威を然とした医療関係者等の法人などが次々に設立されているようです。
フェムテックに関しては女性の悩み解決のための商品を開発・発売する企業や、女性マーケティングの深堀からフェムテックに着目する企業も増えています。
弊社(株式会社オノフ)でもフェムテックはユーザーへの「寄り添い」というCX設計において、切っても切れない最重要項目として弊社女性マーケッターを筆頭に日々研究を重ねています。
これから益々注目を集めるフェムテックについて、ご興味があればぜひお気軽にご連絡くださいね。