進化を続ける縦型ショート動画について
こんにちは。ライターの磯目です。
新年も明けましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
年末年始はついダラダラと過ごしてしまいがちですよね。
特に私が一番時間を浪費してしまうのが、InstagramのリールやTikTok、いわゆるショート動画です。SNSのアルゴリズムは凄いもので、自分の興味関心にぴったり合ったおすすめ動画ばかり流れてきて、止まらなくなります。
そんな縦型のショート動画は、今では身近で当たり前のものになり、企業や省庁の広報活動の一環としても各種SNSで活用されています。改めてショート動画の基本や近年の実態、これからの進化についてまとめていきたいと思います。
いまさら聞けないショート動画とは
ショート動画は、諸説ありますが一般的には60秒以下の短い時間の縦型動画のことを言います。縦型短尺動画はTikTokやInstagramのリール、YouTube、LINEなど様々なプラットフォームで投稿されています。
日本で主流となったのはつい最近のようですが、2018年に10代~20代の若年層を中心に大きな流行となり、流行語大賞にもノミネートされた「TikTok」が当時からショート動画の第一線にありました。
YouTubeにはいわゆる本編動画の「切り抜き」として活用されることがメインでしたが、2023年の2月より収益化の対象となったことから、コンテンツが爆発的に拡大し、より一層の注目を集めています。
ショート動画のメリット
ショート動画のメリットは様々です。
ユーザー視点では、気軽に短い時間でどこでも楽しめることが挙げられます。
企業や一般のクリエイターなどの投稿者側であれば、媒体ごとにメリットや特徴があります。
例えばTikTokであればメインユーザー層が10代~20代と若く、若年層にリーチさせたいときには最適です。インスタグラムはメインの投稿の他に「リール」という形でショート動画が活用され、フォローしていないユーザーでも閲覧履歴から関連する動画を届けることが可能です。メインの年齢層は10代~30代とTikTokよりは若干高いですが、特に女性のユーザーが多く化粧品など女性向け商材との相性が良いです。YouTubeであれば年齢、世代問わず様々なユーザーに従来の長尺動画と掛け合わせた形でコンテンツを届けることが出来ます。
これらのように各SNSによってメリットが様々ですので目的に応じて使い分けることが重要でしょう。
マーケティング活動におけるショート動画の活用法について
基本的にはこれより前にお伝えしたショート動画活用のメリットの通り、届けたいメッセージに合わせて広報活動の一環としてショート動画の活用がされています。
商品やサービス、SNSの機能と掛け合わせたキャンペーンなど活用事例は上げきれないほどあります。ここでは面白い調査データを一つ見つけたので紹介したいと思います。
「株式会社FinT」が15歳〜29歳までの若年層350名に短尺動画に関して調査したデータの中に「どの分野の縦型ショート動画を見て購入または行動したことある?」といった質問がありました。
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000085.000044523.html
ショート動画で発信する目的は様々かと思いますが、小売やメーカーが活用する上では、売上につながることが重要です。
結果としては女性で最も高い割合が”美容・コスメ”で26.6%、男性は”芸能・エンタメ”で17.7%で、男女共に次いで高いのが”食品・飲料(商品、レシピなど)であることがわかりました。
私としては男性の芸能・エンタメが高いことが興味深く、ショート動画をきっかけにライブやイベントへの参加であったりCDの購入に繋がっているのではないかと思いました。
このように属性別でも媒体別でも反応やメリットが異なるため、誰に何を届けたいか、そして届けたユーザーがどんな行動を起こすかを考慮して発信していくことが大切であると言えます。
今後のショート動画の展望について
SNSのショート動画の特徴について紹介しましたが、今後どのような変化を遂げていくのでしょうか。
広告のような内容が嫌われ、情報超過の世の中でユーザーも有益な情報やそれを得る時間の使い方が年々変わっていく中、ショート動画は、短い時間でユーザーの購買行動を促進させる力を持っていると思います。
今後ショート動画はどのように進化していくのか、またどのように活用されていくのか非常に注目です。