Z世代が「言葉のない喫茶店」に行ってきました!
こんにちは!デジタルマーケティングカンパニー・オノフ・Z世代のながいです!
「言葉のない喫茶店」に行ってきたので、
今回はそのご紹介と感想などを書いていきたいと思います。
「言葉のない喫茶店」とは
「言葉のない喫茶店」は、Z世代にもバズっている「友達がやってるカフェ」などをプロデュースするクリエイティブディレクター(明円卓さん)を中心としたチーム「entaku」によって手掛けられ、5日間限定(11/1~11/5)で原宿にオープンしていたお店です。
「言葉のない喫茶店」が、どんなお店かというと…
名前から推測できてしまうかもしれませんが、店内に踏み入れた瞬間から「言葉NG」なのです!もちろん注文する時もしゃべるのは禁止です。ということで、身振り手振りを使って店員さんに注文したいものを伝えなければなりません。このお店の共通言語はジェスチャーなのです。
実際に行ってみて
入店
店に入るとエプロンをつけた店員さんが注文カウンターから笑顔で両手を上げて手を振ってくださり、そのまま「こっちこっち」という手振りをしてくれました。
注文
私はミルクティーが飲みたかったので、乳しぼりのジェスチャーをしてそれをカップに入れ、かきまぜるジェスチャーをしました。すると店員さんは頭の上から両手で人差し指をたて、折り曲げるジェスチャーをして(おそらく牛の角)「これ?」というような表情をこちらに向けてきたので、「それそれ!」の意味をこめて指でグッドマークを作りました。
ちなみにコーラやジンジャーエールもあり、どちらかを頼むときに違いを表現するの難しそう…!と思いました。けど楽しそうかも…!笑
提供
少しすると、注文したであろうドリンクを店員さんが手渡してくださり、「今飲んで確かめてみて!」というようなジェスチャーをされました。飲んでみると合っていたので「注文したものとあっているよ!美味しい!」という意味をこめて笑顔でグッドマークを作ると、店員さんは胸に手を当てて上げていた肩を下ろし「よかったぁ!あってたぁ!」というようなジェスチャーでほっと笑顔を見せてくれました。そうしてお互いペコリとお辞儀しあって手を振り合ってからお店を出ました。
待ち時間
提供されるのを待っている間、イートインスペースを眺めていました。もちろんイートインスペースも言葉NGなのでジェスチャーで会話をしなければなりません。けど、みんな楽しそうで、おそらく別々で来たお客様同士もジェスチャーで会話をしていました。おそらく「君たちはどういう関係?」「友達なの。あなたたちは?」「夫婦だよ」というような会話をしていたんだと思います。ほっこりしました。ちなみに「どうやって注文したの?」とかで盛り上かっていたという他の人の体験レポもありました。
感想
では今回も感想を述べていきたいと思います。
まずは一言。小学生みたいな感想ですが、面白かったです!!お店に入ってからはいつもとは違うしゃべり声の無い空間に少し緊張し、ジェスチャーで注文する時は「伝わるかな?」のドキドキを感じけど、その間も店員さんはずっと笑顔で、こちらも自然と笑顔になる。そんなドキドキとワクワクを存分に味わえる空間でした。印象に残った点や考えたことをいくつか書いてみます。
店員さんが完全にお客さんを受け入れてくれる態勢
この設定自体とっても面白いなと思ったのですが、お店に行ってみて印象的だったのが店員さんです。すっごい笑顔で本当に楽しそうにお客様を迎え入れてくださるんです。その笑顔につられて、こちらも笑顔になります。そこで安心と心地よさが生まれたからこそ、恥ずかしがらずジェスチャーすることができたんだと思います。もしここの店員さんが不愛想でジェスチャーも雑だったら、こちらも楽しい気持ちにならないし、やりにくいですよね。相手がこちらに興味を持っていると感じる・笑顔を向けてくれていると、安心してコミュニケーションできると改めて思いました。
他者とかかわることのハードル
普段、なかなかお店に行って他のお客様とお話しすることってなくないですか?それが「言葉のない喫茶店」だと自然とできてしまうんだなぁと思いました。上記述べたように、笑顔の店員さんの接客によってジェスチャーするハードルが下がり、楽しい気持ちになっているからこそ、イートインスペースに行った時に他のお客様とジェスチャーで会話することができるのではないかと考えました。あと言葉NGでジェスチャーのみという空間自体が他者との交流を促しているのかなと思いました。他人に声かけるのって緊張するじゃないですか。それに普段お店にいる時は友達と話しているか携帯いじっているかだと思うんですよ。それだと声なんてかけられないですよね。けどこの空間ではしゃべることなく、ジェスチャーで会話して相手のことをしっかり見ることをもとめられるので、自然と目線が上がります。また「みんなはどんな感じでジェスチャーしているんだろう?」と店内を見渡した時に、他のお客さんと目が合って自然とコミュニケーションが始まったりするので、なんだかとてもうまく設計されているなと思いました。
伝えることの楽しさ難しさ
言葉NGの空間では、ジェスチャーで工夫して伝えないといけないし、相手をちゃんと見て理解しようとしないといけない。伝えるのも楽しいし、伝わるのもうれしいし、伝わらなくても面白いですよね。「伝える」楽しさや難しさを経験できる場でした。海外の方と話すときや耳が聞こえない方と話すとき、話せないからといって伝えることをあきらめないで、ジェスチャーして楽しんでお互いが「伝えよう」「分かろう」となったら素敵だなと思いました。
「言葉のない喫茶店」を手掛けた理由とは
以下引用です。
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特にターゲットや社会的メッセージなどは設けていないといい、「面白いかどうかがまず先」だといいます。
「人は正面から真っ直ぐに伝えても説教されているように感じて、動いてはくれない。けれど、そこに楽しさがあると積極的にいろいろなことを考えてくれると思うんです。
普通じゃないとか、常識には当てはまらないとか、そういうことをテーマにはしているんですけど、あくまで裏テーマ。
この喫茶店では、『自分ならどういうふうに注文する?』っていう体験が楽しくなるように設計しています」
「普通だと言葉を使って注文していますが、言葉がなくなったときにみなさんがどういう風に注文されるのか実験してみたいなと。コミュニケーションのツールになる言葉が逆にハードルになることもあるかと思いました。今日本には海外の方がたくさんいらっしゃっていますが、『言葉なくなった世界』ならむしろみんなが等しくコミュニケーションができるのではないかと思いました」
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でした!! 面白いし素敵ですね…!
私はこの喫茶店の存在を知った時、単純に「面白そうだから行きたい!」と思いました。
なかなか無い経験だなと、普段と違う非日常に興味を持つのかもしれません。ドキドキとワクワクを求めているのかな。それで仲の良い人と一緒に行くことで、後で「こうだったね~」と楽しく話せるのもセットで求めているのかもしれないですね。
余談
お店のロゴを初めて見たときにかすれ字のフォントだなぐらいの感覚だったんですけどふと見返したら、「言」という字ほとんど横線ないんですよね。単体で見ると原型とどめてないと言えるぐらい。気づいたときびっくりしました。私の脳では勝手に補われて普通に「言」という字がみえていたのですから。
以上Z世代の行ってきた最近の場所と感想でした!!