第2回Femtech Tokyoに行ってきました。最新のフェムテックイベントレポート
東京ビッグサイトで、2023年10月5日(木)から7日(土)の期間に開催されたFemtech Tokyo (フェムテックトーキョー)に足を運びました。今回は、女性のメンタルヘルスケア EXPOも同時開催されていました。
Femtech(フェムテック)は、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語として認知度も上がってきています。
今回のイベントでは、会場内は「生理・月経」「妊活・妊よう性」「妊娠期・産後」「プレ更年期・更年期」のエリアに分かれ、最新のフェムテック製品やサービスのブースが並んでいました。
フェムテック市場への注目度が高い理由
日本国内の動きとして、2022年4月の女性活躍推進法の改正以降、労働者数301人以上から101人以上の企業にも女性が活躍できる行動計画を策定して公表するよう求められるようになったこともあり、フェムテック市場への注目度が上がり始めています。
フェムテックで解決を図る女性特有の健康課題は、もっと社会全体で理解を深めてゆく必要がありますが、なかなか情報を得る機会がありません。
これまで、女性特有の健康課題については、あまり公に語るべきではないと考えられてきた部分がありましたが、もっと共有して共に解決してゆくものという考え方へ変化し始めています。
最近は、SNSなどでインフルエンサーが生理やPMSについて情報発信することも増えてきたことで共感が生まれ、そうした話題をオープンに話すように変化している部分もあります。
そうした面でも、フェムテックを活用してどのように課題を解決してゆくのか注目されています。
フェムテックというキーワードがより身近に感じることができるイベント
Femtech Tokyoのようなイベントには、フェムテックの最新情報や現在のトレンドが集まってきます。イベントのテーマは「#広げようフェムテック」とのことで、会場では、体験型のブースも多く、フェムテックというキーワードがより身近に感じることができるイベントでした。
会場内では、女性の様々な悩みを助ける商品やサービスが数多く紹介されており、フェムケアアイテムとして生理用アイテムが多くありましたが、妊活や産後のためのケアアイテムなどの展示も目立ちました。
デジタルテクノロジー寄りのサービスで面白かったのが「腸note」アプリです。このアプリを入れてスマホのマイクをお腹にあてるとAIが腸の音から腸活を提案してくるサービスです。
スマートフォンのマイクで腸音を読み取るには、ノイズを除去して腸音を鮮明にする必要があり、人工知能を活用してノイズと腸音を区別してクリアな音にしているようです。
こうした技術は、デジタルヘルスケアを行う際に、身体の音(腸の音)を起点にしたデータ解析をより身近なものにしてくれる可能性があると思いました。
女性のメンタルヘルスケアにつながるサービス
女性のメンタルヘルスケア EXPOでは、女性のメンタルヘルスケアにつながるサービスや製品が出展されていましたが、メンタルヘルスケアのテックサービスも注目されています。
女性のメンタルヘルスケアは、女性ホルモンの変化の影響だけでなく、様々なライフイベント(結婚、出産、子育て、介護等)による環境の変化も多く、女性のメンタルヘルスケアへの対応を考える機会も増え始めています。
AIチャットを活用したカウンセリングサービスや健康データを可視化して分析するサービスなどの出展があり、注目されていました。
AIチャットを活用したカウンセリングサービスは、人工知能がカウンセラーの役割を果たし、ユーザーと対話しながら心理的なサポートを提供するサービスですが、24時間365日いつでも利用できる点や人間のカウンセラーと違って、プライバシーを心配をせずに安心して話せる利点があります。
しかし同時に、AIチャットは、人間のカウンセラーと同じように、ユーザーの状況やニーズに応じて柔軟に対応できるわけではないため、ユーザーとの関係性や信頼感を築くことが難しいという課題もあります。そうした面で、テックサービスを提供する上では、テクノロジーに頼りすぎず、人が介入することで提供できる価値も多くあると感じました。
弊社の提供サービス「フェムキャリ」は、10月5日(木)~7日(土)開催のフェムテックトーキョーに出展いたしました。
「フェムキャリ」は、女性に特化した管理職研修と更年期向け健康管理サービス「ゆるれこ」がセットになったサービスです。
詳細はこちらより、お問い合わせください。