「感性マーケティング」とは
今回は「感性」に基づく「感性マーケティング」についてご紹介したいと思います。巷でも様々なマーケティング戦略があるかと思います。従来のマーケティング手法は合理性や機能性に対しての視点でした。例えば「4P分析」のように、商品(プロダクト)はそもそもニーズがあるのか、場所(プレイス)は生活者にとって購入しやすい場所(導線)に入るか。広告宣伝(プロモーション)はターゲットになる人に情報が届いているか。価格(プライス)はその商品がユーザーにとって買いたいと思う適正な価格設定となっているのか。もの凄く重要な指標ですが、競合他社の増え続け、モノが溢れ、情報も届きにくい世の中になってきました。
そこで「感性」に着目したマーケティング手法が新しい手法として注目されるようになってきました。例えば優しさ、美しさ、情緒、情感などといった視点からマーケットを見直そうとする考え方です。機能面で便利という考え方から、「この商品があれば私の生活が華やかになるかも!」という淡い期待が購買に繋がる考え方です。
従来のマーケティング手法が男性的発想と言われ、新しいマーケティング手法は女性的発想ともいわれます。オノフで着目しているフェムテックとも親和性のあるテーマですので、よろしければご覧ください。
人は理論ではなく、感性で動く生き物?
下の図を見てみると、消費者が行動する際に「顕在意識」と「潜在意識」の2種類があります。顕在意識はすでに視覚的に見える価値観となります。一方で潜在意識は想いや共感、体験など見えない価値観となります。
実は行動に対する影響としては顕在意識は10%程度の影響度のみしか働かず、潜在意識は90%程度の影響度があるといわれます。
事例として、ピンクの花柄の鞄があったとします。Aさんがそれを購入したとします。
それは鞄が欲しいから買ったとか、値段が安いから買ったという単純な理由だけでなく、「ピンクの花柄が可愛くって、周りから可愛いと褒められたい!」とか「このブランドが好きなの!」「この鞄で今度の旅行に行きたい!」などの目に見えない隠れたインサイトが実は影響度としてもの凄く大きいということです。
オノフが行う感性マーケティングとは
下図に2つの漫画があります。カロリー消費アプリで日頃、家事に追われている主婦が1日の終わりに消費カロリーの結果が通知されたときに、これを見た人はどっちが共感できるかといった調査を行いました。
結論から言うと、3000人からの回答で、右の体感重視型のコミュニケーションに対して81.4%が共感できると回答されました。
何を言いたいのかと申しますと、自分の事を理解して、自分に寄り添ってくれるコミュニケーションだと、人は納得して受け入れるということです。
ではこれをデジタル上で行うにはどうすべきか。我々オノフが導き出したものは日々のレコーディングです。その日の体調を毎日残しますと、1か月程度情報を収集しますと、ある程度のバイオリズムの傾向が読み取れてきます。さらに湿度などの外的影響と照らし合わせると、気圧や湿度などに影響を受けやすいのか。生理周期に影響を受けやすいのか。ストレスに影響を受けやすいのか。睡眠状況なのか、、などなど。何に影響を受けやすいのかなどが読み取れるようになり予測したコミュニケーションが取れるようになります。
そういった一人ひとりのユーザーを対人・対面(オフライン)でなく、デジタル上でさりげない、ちょうどよいコミュニケーションメッセージを送っていくことで、ユーザーとの距離感を縮め、親近感を醸成していきます。結果、リピート購入やLTV向上に繋がります。
コロナ禍でユーザーの価値観も様々なカタチで変化を遂げてきております。新しい時代の接客方法として皆様もご参考にしてみてください。