フェムテックとは
こんにちはライターの来栖です。今回は弊社でも注目しているフェムテックについて、述べようと思います。
改めてフェムテックはご存知でしょうか?フェムテックは最近色々な企業からも注目されるようになってきました。
フェムテックとはFemale(女性)とTechnology(テクノロジー)を掛け合わせた造語であり、女性の健康問題についてテクノロジーで解決しようという考え方のもとに生まれた商品(製品)やサービスの事を指します。
なぜフェムテックが注目されるのか
ではなぜ注目されるようになったのでしょうか。
1つ目は社会的に必要性があるからです。2016年4月には女性活躍推進法が施工されました。結婚や育児により20代後半から30代の女性が労働市場から退出する傾向は顕著に見られます。そのため、仕事に慣れ、本来だったら活躍してくれる女性社員がその企業から退出していれば当然、その企業の生産性は上がりません。女性への理解を深め、女性が活躍する環境を整えるために、女性の健康問題にも注目されるようになりました。
2つ目は大きなビジネスチャンスとして捉えられているからです。2008年の市場規模は25億円程度でしたが、2018年では全世界でその17倍の437億円となりました。海外ではこのジャンルのスタートアップ企業も増えており、2025年には5兆円市場にまで拡大すると言われています。この一大ビッグビジネスを企業としては見逃すわけにはいきません。
フェムテックにおける一般的なイメージ
ではフェムテックといえば、どんなイメージを持たれますでしょうか?
生理、妊娠、更年期などの女性ならではの体調に対するイメージでしょうか。
若年層向け、映え、華やかなどの崇高なイメージを持たれている方もおられるかもしれません。また、セクシャルウェルネスやタブー領域として考えている方もおられるようです。ビジネス面におきましてはVC(ベンチャーキャピタル)からの資金調達を実現したベンチャー企業の領域でしたり、最先端のテクノロジーと考えている人もいるかもしれません。
これらのイメージはどれも間違ってません。ただし、フェムテックという言葉が独り歩きして、未知で特別な新世界として捉えてしまうことはちょっと違います。
あくまで、現実の女性の健康問題に着目した、「女性ヘルスケア」「性差医療」「性差ヘルスケア」これらに着目したプロダクトやサービスがフェムテックです。
より広い視野でフェムテック事業を考えよう
女性ホルモンの影響を大きく受ける女性は、生涯にわたり女性特有の健康問題を抱え続けます。では女性ならではの健康問題。先には生理、妊娠、更年期などを挙げましたが、年代やシチュエーションによって当然悩みも異なります。
思春期における女性の健康問題・・・月経、月経不順
性成熟における女性の健康問題・・・PMS、妊娠力の低下
更年期における女性の健康問題・・・月経トラブル、更年期障害
老年期における女性の健康問題・・・排尿トラブル
上記年代と別に子供の有無や生活習慣等も身体に影響を及ぼしていきます。
月経痛やPMS、排卵痛や月経異常。不妊症や産後鬱。乳がんや子宮頸がんなど女性は様々なシチュエーションで多くの健康問題と戦っていかなくてはなりません。
これらの様々なシチュエーションにおける理解と、その悩みに解決していく商品(製品)やサービスがフェムテックとなります。身近に悩んでいる女性も多くおられるかもしれません。そういった悩みを拾いサービス化していくことが望まれます。
オノフではこの女性ならではの悩みを理解する上で「女子のキモチ」を発足しました。
皆様の企業におきましても女性社員、外部の女性の声などを拾い商品化・サービス化していくときに、弊社ではお手伝いが可能です。お悩みの際は、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。