夫婦間における家事役割分担の理想と実態。不調時の理解も協力度合いに関係
株式会社オノフ
市場調査から商品のセールスプロモーションやCRMの設計を手がける株式会社オノフ(所 在地:東京都渋谷区、代表取締役:安宅正晴)は、全国の男女20~55歳を対象に家事の細かな役割分担の実態と理想/男性の生理・更年期症状の理解に関する調査を実施しました。
調査方法 インターネット調査
対象者 ・全国 男女20〜55歳
・同居家族 【配偶者のみ】または【配偶者+子供のみ】
調査期間 2023年5月19日〜5月22日
有効対象者 2,622ss
調査機関 株式会社オノフ
今回は、夫婦が家事に対してどのような意識を持っているのか、妻の体調が悪い時のパートナー共有・家事のサポートについて明らかにしていきます。
お互いの認識には差がある。家事によっては夫婦ともに「自分が行っている」と感じているものも
家事の役割分担の実態を全体でみると「妻が行うことが多い」と回答した割合は、ほとんどの家事で半数以上という結果に。性別ごとにみても、女性の割合は全体よりも高い傾向にあります。
家事別でみてみると「食事づくり」「食事の献立を考える」「クリーニングを出しに行く・取りに行く」は男女で割合に差がないことから、どちらも”妻が行っている”という認識があるようです。
その一方「段ボールをつぶす」「シャンプー・コンディショナーの補充・交換」「洗濯物をたたむ・しまう」は特に男女差が大きく、男性は妻が行っているという認識が低い傾向に。特に日常の雑務に近い家事の場合、男性は自分が行なっているという意識が強くなる傾向があると読み取れます。
家事の理想は、妻が「自分でやる」こと
配偶者に対する家事満足度を見ると、夫は妻に対して満足しているが71.1%と比較的高いのに対し、妻は夫に対して49.9%と半数を切り、男女で20ポイント以上の差があるという結果に。
家事役割分担の理想を性別ごとにみると、女性が『自分で行うのが理想』と回答している割合は、ほとんどの家事で男性よりも高くなっています。特に「洗濯機を回す」は男女間の差が大きく、女性がより自分で行いたいと感じていることがうかがえます。
さらに配偶者の家事について感じていることについて、女性は「少しでも助かる」「ありがたい/感謝している」が高い一方、「言わなくてもやって欲しい」も21.8%と高く、少なからず夫が行う家事について不満を持っている人がいることも見て取れました。
「自分でやった方がいいと思ってしまう」「仕上がりが雑に感じる」などの男女差も比較的大きく、夫が行った家事の仕上がりへの不満や、その手直しが発生する手間などが不満の原因といえそうです。
生理や更年期で体調が悪い時のパートナーへの共有は?
生理で体調が悪い時、夫に「伝えている」と回答した女性の割合は70.5%。年代別でみると夫に伝える割合は若年層ほど高まる傾向にあります。
しかし、更年期で体調が悪い時、夫に「伝えている」と回答した割合は全体で58.7%と生理のときよりも低く、特に40代は50代よりも伝えている割合がやや低い結果に。40代は夫に対する言いづらさや、『これが更年期症状なのかわからない』『まだ更年期だと認めたくない』などの気持ちもあるのかもしれません。
生理や更年期の症状で体調が悪い時、家事の役割分担はどうしてる?
妻が生理や更年期の症状で体調が悪い日に、普段と比べて妻の負担が減っている(=夫もしくは半々で行っている)家事は、全体で「食器洗い」が20.8%ともっとも高く、次いで「洗濯物を干す」が19.4%、「掃除機をかける」が18.9%と続きました。
性別ごとに見ると、男性はほとんどの家事において女性よりも割合が高くなっています。男性は妻の体調が悪い日に自分が家事を行なっている認識はあるようですが、女性は自分の家事の負担が減ったと思う割合は多くないことが読み取れます。
とはいえ、男性の”生理・更年期の理解度別”での家事役割分担をみると、普段の家事でも妻が生理・更年期で体調が悪い時でも、「生理・更年期の症状について理解していない男性」と「少しでも理解している男性」で、夫が行なっていると回答している割合には差がありました。
これらのことから、女性の不調を理解している男性ほど家事を積極的に行う傾向にあり、妻をサポートしたいという気持ちがより強くあらわれているといえそうです。
調査ではここで紹介している設問以外にも「生理・更年期症状についての理解度(自己評価)」「生理・更年期について正しい知識の正解率」といった、家事の細かな役割分担の実態と理想・女性ならではの不調についてまとめています。
より詳細なデータは以下のリンクよりダウンロードいただけますので、ぜひご活用ください。