ホームユーステストのデメリット・注意点
今回はホームユーステストのデメリットと注意点に特化したブログを書きましたので、是非最後までご覧いただければ幸いです。
ホームユーステストとは?
ホームユーステストとは、モニターの家庭で実際に試供品や製品を試用してもらい、利用者の感想や意見を聞き出す調査手法のことを指します。
また、ホームユーステストの中でも、ブランド名を開示するか否か等、いくつか種類があるのでご紹介します。
・ブラインドテスト:ブランド名をモニターに開示せずに試用してもらう
・ブランデッドテスト:ブランド名をモニターに開示したうえで試用してもらう
・モナディックテスト:単一の商品を試用してもらう
・直接比較法:複数の商品を試用してもらう
・シークエンシャルモナディック法:対象者がすべての製品の絶対評価を行った後、最後に全製品を比較、評価する
・プロトモナディック法:最初に試用する1つの製品のみを絶対評価し、残りの製品はすべて比較評価する
ホームユーステストのデメリット
次に本題のホームユーステストのデメリットについてご紹介します。
途中離脱の可能性がある
ホームユーステストは、対象者と対面でのやり取りがないので、製品送付後に対象者と連絡が取れなくなるなどの途中離脱が起こる可能性があります。
その為、サンプル数は十分に確保する必要があります。
報酬や製品の発送・返送費用がかかる
製品によっては、調査後の回収も必要になるので、返送時の送料も必要です。
また、調査してもらう製品によっては厳重な梱包や冷凍などを利用する必要があり、さらにコストがかかることもあります。
正確な調査結果が出ないことがある
自宅で行ってもらう調査の場合、行き届いた監視ができないため、説明どおりに使用しているかの確認も難しく、説明書などを添付してもその通りに試用してくれない場合もあります。
商品の実力を発揮できない
モニターごとに試用環境が異なったりなどの理由で、商品の本当の実力を確認できない場合がある。
ホームユーステストの注意点
最後にホームユーステストを行う上での注意点をご紹介します。
デメリットと併せて注意点にも意識して調査を行うと、より良い結果を得られると思います。
十分なサンプル数の確保
先述したデメリットでも挙げましたが、調査対象者が途中で調査を放棄したり等、離脱する可能性があります。また、調査結果に信ぴょう性を持たせるという意味でも、サンプル数は十分に確保する必要があります。
分かりやすい試用案内書の作成
試用案内書は、調査対象者に試用していただく商品の試用方法をまとめた書類のことを指します。調査対象者が理解しやすいように、専門用語はできるだけ避けて、画像やイラストなどを用いるなどして、誰が見ても共通の認識を持つように工夫をして作成することを心がけることがポイントです。
一方で、シンプルにしすぎても、試用条件にズレが発生して適切なデータを収集することができない可能性がありますので、注意しましょう。
案内書の作成
調査に協力してもらう際に、調査対象者に厳守してほしいことなどを記載した書類を用意しておくと良いでしょう。
情報漏洩
情報漏洩防止は必須であるため、ブランド名を開示する場合は特に注意が必要です。
発売前の製品の情報が漏れてしまうと混乱を招く恐れがあるため、悪気がなくとも対象者の不注意や、認識のずれによって情報が漏れてしまうこともあるので、十分に注意しましょう。
今回はホームユーステストのデメリットと注意点についてまとめました。
以前「ホームユーステストとは?」というブログも書いていますので、併せてご覧頂けると嬉しいです。
弊社では、マーケティングリサーチも行っていますので、お気軽にご相談ください。