”α世代(アルファ世代)”について分かりやすく解説します!
こんにちは。Y世代のデジタルマーケティングカンパニー・オノフの杉山です。
以前、「Z世代、X世代、Y世代ってどの年代のことを指すの?詳しく解説」という記事を書きましたが、最近何かとテレビや街中で”Z世代”という言葉を目にする機会が増えている中、Z世代の次の年代の人たちを何と呼ぶのかと考えたりしませんか?
本記事では、Zの次の世代と言われている、「α世代」の意味や定義、特徴、価値観、そして他の世代との違いについて詳しく解説します。
親御さん、教育関係者、マーケティング担当者の皆さんが、この新しい世代に対する理解を深める手助けとなることを願います。
α世代とは?
α(アルファ)世代とは、2010年以降に誕生・21世紀に生まれ育った最新の世代のことを指します。デジタルネイティブであり、テクノロジーと共に成長してきた彼らは、未来の社会や経済に大きな影響を与えると言われています。
なぜ”α世代”と呼ぶ?
なぜα世代と呼ぶのでしょうか。その理由は2005年にオーストラリアの研究者マーク・マクリンドル氏によって提唱され、ギリシャ文字の1番目の文字が”α”であることから、「”Z”世代の次に新しい世代(”Z”はラテン文字の終わり)」という由来があるとされています。
α世代の定義・年齢
α世代は基本的に2010年以降に生まれた世代で、その上限は2025年頃までとされています。この世代は、情報技術の進化とともに成長し、ほぼ生まれたときからスマートデバイスに触れている点が特徴です。例えば、タブレットやスマートフォンを幼児期から使いこなす子供も珍しくありません。教育機会もデジタル化されており、オンライン学習やデジタル教材を利用することは当たり前になっています。他の世代と比べて、デジタル技術の影響が強い環境で育つため、その価値観や行動パターンは大きく異なると言えます。
α世代の人口
α世代の人口としては、世界で毎週280万人以上のα世代が誕生しており(若者人口が増加している国)※1、日本では2010年以降毎年約90万人前後※2のα世代が誕生しています。
年々出生数が減少傾向にはありますが、近い将来、市場経済の7割を占めるのがミレニアル世代・Z世代・α世代となり、市場経済の中核となることが想定されます。
※1:https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00998/00003/#:~:text=%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%AD%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%81%A6,%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E6%B3%A8%E7%9B%AE%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
※2:https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003411595
アルファ世代の特徴について
α(アルファ)世代は何歳を指すかというと、2023年時点で2010年以降に生まれた、13歳以下の年齢の世代のことを指します。
教育の質向上を狙う文部科学省の「GIGAスクール構想」により、学校教育現場でタブレットが、ひとり一台支給される取り組みが進んでいる中、様々なデジタルデバイスの使用環境が整った環境で、小学校でプログラミングを学ぶなど、高度なデジタルリテラシーをもっている世代です。
また、義務教育でICTの活用が推進され、幼いころからデジタル機器を駆使して物事を学んでいるため、高度なデジタルリテラシーを身につけることができることも特徴です。
更に、多様性を認めようという動きが強く、価値観が柔軟であったり、社会問題に敏感、またコスパよりタイパを重視する傾向があるなどが挙げられます。
教育文化
α世代の子供たちは、AIやスマホ等のテクノロジーが日常にある時代の中で生まれており、デジタル教育の恩恵を最も受ける世代です。オンライン学習プラットフォームやデジタル教材が一般化し、自宅にいながら質の高い教育を受けられる環境が整っています。教育アプリやゲームを通じて、楽しみながら学ぶことができます。また、教室においてもタブレットや電子黒板が導入され、インタラクティブな学習が行われています。このように、デジタル技術が教育に深く浸透しているため、従来の学習方法とは大きく異なります。
消費行動
α世代は、小さい頃からデジタル技術に触れて育つため、消費行動にもデジタルの影響が色濃く反映されています。彼らはSNSや口コミサイトを活用し、製品やサービスの評価を確認する習慣が身についています。また、オンラインショッピングも自然な選択肢として取り入れられており、従来の店舗ショッピングよりもデジタルプラットフォームを好む傾向があります。このように、α世代は情報収集や購買の方法がデジタル化されており、企業もそのニーズに対応する必要があります。
ゲームやスマホ、動画の使い方・考え方
α世代にとって、ゲームやスマートフォンは遊びだけでなく、学びやコミュニケーションの手段としても重要です。例えば、教育ゲームは楽しく学ぶ手段として普及しており、スマートフォンを使って友達と連絡を取りながら学習することも一般的です。また、YouTubeやNetflixなどの動画を倍速再生したり、SNSや動画共有サイトを通じて自分の興味や関心を共有・情報を収集したりすることも多いです。ゲームやスマートフォンの使用は、単なる娯楽にとどまらず、多機能ツールとして活用されています。
α世代の価値観について
α世代の価値観はデジタルネイティブとしての特性が大きく影響しています。彼らは、情報に対するアクセスが迅速であることが当たり前であり、常に最新の情報を手に入れることを求めます。それだけでなく、多様性とインクルージョンに対する感度も高いです。グローバルな視点を持ち、異文化理解や環境問題に対する意識も強い傾向があります。α世代はまた、柔軟な思考を持ち、新しい技術や方法を積極的に受け入れるため、変化に対する抵抗が少ないです。また、社会的な責任や公平性を重要視し、コミュニティや社会全体に対する貢献意識が高いです。次に、前の世代と比較してどのような共通点や違いがあるのかを見ていきましょう。
α世代とZ世代の共通点と違い
2021年に新語・流行語大賞のTOP10に選出された「Z世代」ですが、デジタルネイティブであり、多様性を認める傾向が強いことがα世代との共通点です。
反対に、アルファ世代は生まれた時点で既にSNSやタブレット端末が発展している環境にあったり、小学校からプログラミング教育が導入されているため、コロナ渦ということもあり、更にタブレットを通じたオンライン授業も日常的に行われるようになりました。そのため、スマホネイティブであるZ世代と比べても、アルファ世代を取り巻くデジタル環境は大きく違うことが考えられます。
α世代以前の世代別一覧
α世代以前にはいくつかの特徴的な世代が存在します。それぞれの世代は、特有の歴史的背景や社会経済的条件に影響を受けており、価値観や行動様式が異なります。以下に主要な世代を一覧で紹介します。
まず、ベビーブーマー世代(1946年~1964年)。第二次世界大戦後のベビーブームに生まれた世代で、高度経済成長期を経験しました。次に、X世代(1965年~1980年)。冷戦時代やコンピュータの普及を経験し、柔軟で多様な価値観を持つ世代です。
その後、ミレニアル世代(Y世代とも呼ばれる、1981年~1996年)が続きます。インターネットの普及やグローバリゼーションの影響を強く受けた世代で、デジタルネイティブの先駆けとされています。
続いて、Z世代(1997年~2009年)。スマートフォンやソーシャルメディアと共に成長し、情報アクセスが容易な環境で育った世代です。環境問題や社会的な課題に対する意識が高い点も特徴です。
これらの世代の特徴を理解することで、α世代がどのような環境で育っているのか、その背景がより明確になります。それぞれの世代が持つ価値観や行動パターンは、社会全体に大きな影響を与えています。
今回はα世代について紹介しました。
何歳からZ世代かも含め、アルファ世代はデジタルネイティブであることから、小さいころからの学びの環境や価値観がY世代より上の世代はギャップがあると思いますが、それぞれの世代の価値観を理解し、強みを生かし、より良い世の中になることを祈ります。
弊社ではZ世代の調査も可能ですので、α世代のトレンドを把握したい等、興味がある方はお気軽にご相談ください。
よくある質問
- アルファー世代の次の世代は何世代になりますか?
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2024年から2040年に生まれた年代で、β(ベータ)世代となる可能性が高いですが、名称は明確には決まっていません。
- Z世代とα世代の違いはどのような点にありますか?
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デジタルネイティブであり、多様性を認めるといった共通項ががありますが、 アルファ世代の方がバーチャル空間への親和性が強い傾向があります。