LINE公式アカウント登録者からファンを育てる方法について考える
LINE公式アカウントでつながっている登録者を、自社のファンへと育てるには、どのような取り組みをすべきでしょうか?
LINE公式アカウントでクーポン配布を実施し、キャンペーンを開催することで、顧客とのつながりを生み出すことができます。つながりを持った顧客には、商品やサービスの情報を提供することができますがクーポンやキャンペーン情報を提供するだけでは、ファンを育てることにはつながりません。
今回は、LINE公式アカウント登録者からファンを育ててゆくための仕組み作りについて考えてゆきたいと思います。
最も重要なヒントは、商品やサービスのファンになった理由を理解することです。つまり、なぜ購買したのか、なぜファンになったのか、そのきっかけを理解することです。
ファンになるまでの工程を考えてゆくと必ず、参加者のロイヤルティが高まるきっかけとなるアクションやイベントがあることが分かります。
その仕掛けを組み込むことで、LINE公式アカウント登録者からファンを育ててゆくための仕組み作りが可能になります。
マーケティング4.0とは、ファン層を育てること
多くのマーケティング理論を提唱してきたフィリップ・コトラー氏は、マーケティング4.0として、企業は単に商品やサービスを提供するだけでなく、顧客とのエンゲージメントを高め、継続的な関係構築を重視して、顧客のニーズや要望を把握し、顧客との共感や共有価値を生み出すことが大切な取り組みだと伝えています。
そのためには、企業が提供する商品やサービスを強力に支持してくれるファン層を育てることが、売り上げを拡大していくマーケティング戦略を考える上で、ますます重要になってきています。
商品やサービスを売るために、一方的に企業側が認知度拡大を目指して広報活動を行い、効率的に購買層を増やしてゆくことが、どんどん難しくなってきています。
そうした場合には、顧客を中心に据えたアプローチを重視する必要があります。顧客の行動や意図を理解し、彼らに最適な体験や付加価値を提供することを目指してコミュニケーションを設計してゆきます。
そうしたコミュニケーション設計を進める上では、商品やサービスだけでなく、つながりを感じる体験の提供が重要視されます。つながりを感じる仕掛けがあることによって、顧客は、ブランドとのエンゲージメントを高め、共感することで、より深い関係を築くことができます。
LINE公式アカウントの登録者をファン化する方法
商品やサービスには、継続的に購買し続けて好きになってくれるファン層が存在します。もちろん、LINE公式アカウントの登録にもファン層が存在します。
ファンの存在は、商品やサービスを継続しつづけるための原動力となります。
そうしたファンの方たちが、どうして自社のファンになったのか、その理由を明確に理解しているでしょうか?
このファンになった理由を理解することが、消費者インサイトを理解することに繋がります。その理由を知ることで、よりロイヤリティの高いファンにすることに繋がりますし、新たな顧客を自社の商品やサービスのファンにするためのヒントを得ることもできます。
ファンになるきっかけは、些細な部分にあったりします。
多くの顧客は、自分のことを理解してくれていると感じた瞬間や居心地の良さ(ここにいても良いという承認を得た安心感)を感じた時に、ファンになると考えられています。
強烈で刺激的な1回の体験でファン化することは稀で、その熱が冷めてしまうと継続的な関係を築くのが難しくなったりもします。
ファンとのつながりの場をコミュニティと定義した場合、LINE公式アカウントのコミュニティで得た知見を、コミュニティの外にも広げることで、戦略的なファンづくりを実現することができるようになります。もっとも効果的な取り組みが、ファンになった理由や実際のファンの声をコンテンツとして届けることです。
SNSを利用する人が、特定のブランドのファンになるきっかけは、いいね!を押すことです。これがまさに共感に繋がります。ファンになった理由や実際のファンの声に、自分が共感できる声があれば、その人はコミュニティに参加する理由が生まれます。
コミュニティの外でより多くのいいね!を集めることができれば、ファンは徐々に増えていきます。
コンテンツとして、ファンになった理由やファンの声をコミュニティの外に届けることで、新たなファンをつくり、新たなファンが参加することでコミュニティがより拡大し活性化してゆくのです。