日本でも注目されている、更年期をサポートするテクノロジー『メノテック』についての正しい知識
過去の記事でも紹介しました、市場規模が65.4兆円もあるという「メノテック」市場。
改めて「メノテック」とは、女性の更年期や閉経期を意味する「メノポーズ(Menopause)」と、「テクノロジー(Technology)」をかけあわせた造語です。
更年期を迎える45~55歳ごろの女性の身体に起きる、さまざまな不調や健康問題をテクノロジーによって解決する商品・サービスを指す言葉なのです。
今回は「メノテック」について、女性は更年期を健やかに乗り切るため、男性は正しい知識を得て、理解をアップデートしましょう。
なぜ今、更年期が注目されているのか?
日本の女性で50歳以上の数は今や半数以上となっており、更年期に起きる特有の不調、所謂「更年期症状」は積極的に解決すべき課題となっています。
実際、更年期症状によってキャリア形成に支障が出てしまうことも少なくないといわれています。NHKの「更年期と仕事に関する調査2021」によると、
・更年期症状によって「降格」「退職」など雇用条件が悪化したと答えた女性は19.2%
・40~59歳女性のうち、更年期症状が出た時期に収入が減ったと答えたのは16%
となっており、厚労省の2022年調査「更年期症状・障害に関する意識調査」でも、
・更年期症状を自覚し始めてから医療機関で受診していない女性が、40代で81.7%、50代で78.9%
・40代の女性で、更年期障害について「よく知らない」「知らない」と答えた人が61.9%。50代の女性で50.5%
このように更年期症状は社会や企業にとっても解決すべき健康課題となっているのです。さらに男女の性差を考慮したジェンダード・イノベーションが世界的潮流となったことで、「メノテック」といわれる更年期や閉経期をサポートする製品やテクノロジーが生まれてきたのです。
種類としては、医師への相談アプリや骨盤底筋トレーニング機器など、多岐に広がっています。
仕事や育児との両立も更年期女性にとって大きな課題
更年期症状を抱える女性の働きやすさの改善や周囲の人も理解を深め、企業・個人が変わっていくことで、当事者の誰にも言えないつらさを我慢して過ごすことのない社会になっていくことが大切です。
今、更年期のヘルスケアには大きな注目が集っています。
団塊ジュニア世代が更年期に入り、労働人口の多くが更年期の対象となってきたからです。日本人の閉経年齢の中央値は50.54歳となり、一般的には45~55歳が更年期です。ただ、個人差もあるため、大体40歳から60歳の女性が該当します。
つまり、育児や親の介護といったものに向き合う時期であり、社会人としても多忙な時期に更年期がやってきてしまいます。
正しい知識を身につけてメノテックを活用しよう
相談アプリや骨盤底筋トレーニング機器など、メノテックの広がりは喜ばしい現象です。
しかし、あらゆる企業から様々な製品・機器が登場しているため、エビデンスが確かでないものも含まれます。そのため更年期から閉経後までの正しい知識を持ち、そのうえで「メノテック」を取り入れることで、少しでも更年期症状のつらさを緩和できると良いでしょう。
相談アプリや機器の他、自己の体調管理もヘルスケアにとって大事なものです。
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