デジタルネイティブとは?それぞれの世代と特徴を大解説!
こんにちは。デジタルマーケティングカンパニー・オノフのすぎやまです。
デジタルネイティブとは、特に自らインターネットやデジタル機器に囲まれて育った世代を指します。
今回はデジタルネイティブについて、歴史、世代、特徴、コミュニケーション方法、強みと弱みに着目し、いくつかご紹介します。
デジタルネイティブとは
デジタルネイティブと言う言葉は、「デジタル」(digital)と「ネイティブ」(native)という2つの言葉を組み合わせた造語です。「デジタル」は、コンピュータやインターネットなどの電子技術を指し、「ネイティブ」は、生まれたときからその環境に慣れ親しんだ人を指します。つまり、デジタルネイティブは、生まれたときからデジタル技術が存在する環境で育った人々を指します。
彼らは、インターネットの普及と共に成長してきたため、デジタルリテラシーが高い特徴があります。例えば、スマートフォンやタブレットの操作、さまざまなアプリを活用して日常生活を効率化を行っています。
デジタルが生まれるまでの歴史
前章の通り、デジタルネイティブは、生まれた時からインターネットがある環境で育った世代だと定義されています。
日本におけるインターネットは、東京大学や東京工業大学、慶應義塾大学の大学間で構築された研究用ネットワーク「JUNET」が起源であり、初めから一般的に利用されていたわけではなく、日本で一般的な利用が開始されたのは1993年からです。その後Windows95の登場でパソコンが使いやすくなったことなどを背景として急激に普及していき、1998年末には世帯普及率が10%を超え、2001年末には34.0%、2002年末には81.4%となっています。
デジタルイミグラントとの違い
歴史的に見ても、1993年以前はデジタルが普及していませんでした。そこでデジタルネイティブの対義語として知られているのが、デジタルイミグラントです。
この言葉は、デジタル技術が普及する以前の時代に育った人々を指しています。デジタルイミグラントは、テクノロジーの進化に適応しようとしているものの、多くの場合はデジタルネイティブに比べて習得に時間がかかります。デジタルイミグラント世代は、初めてインターネットやコンピュータを使用した際の体験を持っており、テクノロジーを必ずしも自然に受け入れているわけではありません。
そのため、デジタルネイティブとの交流においては、それぞれの世代が持つ感覚や理解の違いが生じることがあります。
デジタルネイティブ世代とは
次に、デジタルネイティブに当てはまる世代をを生まれた年代別でご紹介します。
ミレニアル世代
1つ目の世代としてミレニアム世代が挙げられます。ミレニアル世代は、主に1980年代後半から1990年代半ばにかけて生まれた人々を指し、デジタルネイティブ世代として知られています。この世代は、子供の頃から家庭にコンピュータやインターネットが普及し始めた環境で育ち、デジタル技術に慣れ親しんでいます。ミレニアル世代は、学校や家庭でのオンライン学習や情報検索が日常的なものとなり、情報にアクセスするスキルが自然と身につきました。
社会への適応力が高く、情報を早く受け取り、さらには自分自身の意見をSNSなどで積極的に発信する姿勢が見られます。また、ミレニアル世代は多様性や環境問題への関心が強く、これらの価値観を反映した行動を取る傾向があります。仕事においても、ワークライフバランスやフィードバックを重視し、自己成長を追求する姿勢があらわれます。この世代は、次の世代に向けても多大な影響を考慮し、新しい文化や価値観を形成する役割を果たしています。
Z世代
2つ目の世代としてZ世代が挙げられます。Z世代は、概ね2000年代から2010年代にかけて生まれた20代前後の若者たちを指します。この世代は、インターネットやスマートフォンなどのデジタル技術が急速に普及する真っ只中で生まれ育ち、その影響を大いに受けています。彼らは、幼少期からインターネットの存在が当たり前の環境で育っており、多くの情報に容易にアクセスできる状況に慣れ親しんできました。この結果、常にオンラインでのつながりを重視し、SNSの存在も非常に重要なものとなっています。情報収集や自己表現の手段としてSNSを積極的に利用し、環境問題や人権に対する意識も非常に高いです。また、速い情報の流れに適応し、短いコンテンツに魅力を感じる傾向が強く、情報の選択と発信が非常にスムーズです。彼らの独特な考え方や行動パターンは、企業や教育機関にとっても重要な要素として注目されています。
デジタルネイティブ世代の特徴
次にデジタルネイティブ世代の特徴をいくつかご紹介します。
わからないことはまず検索する
インターネットで検索することが当たり前になっているため、すぐにインターネット上にある多くの情報から答えや知見を得ることが可能です。
情報を取得する際に本を読むことや、人から聞くのではなく、まずは検索する習慣が身についています。
情報発信を積極的に行う
TwitterやInstagram、TikTok等のSNSを使って、“自ら”情報発信能力が身についているのがデジタルネイティブの特徴ともいえます。
情報を素直に受け入れられる
海外の情報も垣根なく素直に受け入れられるため、グローバル人材に適していると言われています。しかし、ネット上の情報をすぐに信じてしまうというデメリットもあります。
価値観の持ち方が柔軟である
デジタルネイティブは価値観の持ち方が柔軟であると言われており、インターネット上で人脈を広げることに抵抗のない人も多いです。
オンタイム志向
生まれながらにインターネットを駆使して音楽や画像を入手してきたため、タイムリーな情報を知りたいと考えています。友人が今何をしているのか、リアルタイムで知りたいと思い、そして情報の更新頻度が高いほど、ますます情報に貪欲になります。
高い検索スキル
インターネット上で何かを調べたいと思った際、知りたい情報によってTwitterやInstagram、Googleなどを使いわけます。どのツールが知りたい情報の検索に適しているか、無意識に判断できることが特徴です。
リベラルな思想
デジタルネイティブ世代はほかの世代と比べ、多様性を受け入れる傾向が強いとされています。同性愛結婚の合法化や公民権を支持するなど、社会問題に対しては非常に自由主義的な見方を示すことが出来ます。 また、お金やキャリア、安全保障問題などについては保守的な見方をする傾向があるともいわれています。
デジタルネイティブ世代とコミュニケーション
デジタルネイティブ世代は、多彩なスタイルでコミュニケーションを行います。本章ではデジタルネイティブのコミュニケーション方法をいくつかご紹介します。
対面とネットのコミュニケーションが自然
1つめの特徴として、対面での会話とネット上のメッセージ交換が非常に自然に行われている点が挙げられます。この世代は、対面コミュニケーションにおいて、感情や意図を直接伝えることが可能であり、それがストレスなく行える環境です。一方、オンラインコミュニケーションでは、テキストメッセージやソーシャルメディアを活用し、迅速かつ効率的に情報をやり取りできる利便性が強調されます。
例えば、友達との約束を確認する際には、対面での会話を通じてその場で詳細を決め、その直後にスマートフォンを利用してオンラインで予定を共有したり、確認したりするのが一般的です。また、新しい話題やトレンドについて話し合う際にも、すぐにオンラインで情報を検索し、その結果を対面での会話に反映させる姿が多く見られます。このように、この世代は対面とオンラインのコミュニケーションをシームレスに切り替えることができ、その使い分けが非常に巧みです。両者のコミュニケーション方法を統合し、相互に補完することで、より円滑な意思疎通を実現しています。
SNSを積極的に活用する
2つ目の特徴として、SNSを使ったコミュニケーションを積極的に行っている点が挙げられます。
SNSは、デジタルネイティブ世代の日常において欠かせない要素です。具体的に言うと、TwitterやInstagram、TikTokなどのプラットフォームを通じて、リアルタイムの情報を共有し合っています。これらのサービスは、情報の早さや視覚的な魅力があり、表現の幅が広がっています。SNSは、友人同士のつながりを深めるだけでなく、自分自身のアイデンティティを形成する手段ともなっています。デジタルネイティブ世代にとって、SNSは情報の収集・共有の場であり、それぞれのプラットフォームに応じた特色あるコミュニケーションの場でもあります。例えば、Twitterでは短文での素早い情報伝達が中心であり、Instagramでは画像やストーリーを使った視覚的な自己表現が重要です。TikTokでは短い動画を通じて、一瞬で伝わるインパクトのあるコンテンツが重視されます。このように、それぞれのSNSは異なる目的や表現方法に合わせた利用が普及し、日常生活と密接に結びついています。
デジタルネイティブ世代の強み
次にデジタルネイティブ世代の強みをご紹介します。
デジタル機器に強い
パソコンやスマートフォンを当たり前のように使っているため、デジタル機器を活かした業務効率化も比較的スムーズに受け入れることが出来ます。その一方、パソコンを使ったことがないデジタルネイティブも多くなってきていると言われています。
情報発信がスピーディー
デジタルネイティブ世代は、SNSの普及によって、自分の考えを気軽に外部へ発信してきた為、情報発信がスピーディーにできることが強みです。 また、相手に伝えたいことを分かりやすく伝えるための手段を日常的に考えることが身に付いていることも強みと言えます。
柔軟な思想
新しいことなどに対して偏見を持たず柔軟に受け入れることができ、迅速な変化が求められる時代において、柔軟な思想を持ち変化を受け入れられることを日常で活かすことが出来ます。
デジタルネイティブ世代の弱み
次にデジタルネイティブ世代の弱みをご紹介します。
自分の意見を持たない
デジタルネイティブ世代は検索すれば何でも分かってしまう為、自分で考えずにコピペしてしまうなど、“自分で考える”、“自分の言葉で伝える”ということをしない傾向にあります。
対人コミュニケーションが苦手
ネット上で会話をするため、対人のコミュニケーションが苦手とされています。そのため、実際に対人コミュニケーションを取ろうとすると、言葉に詰まったり相手に意図が伝わらないことがある傾向にあります。
まとめ
今回は「デジタルネイティブ世代」についてご紹介しました。
世代によって考え方が異なることも多くあると思いますが、それぞれの世代に強みや弱みがあるので、支え合いながら時代を作れるといいなと記事を書いていて感じました。
弊社では、マーケティングリサーチやCRMを取り扱っていますので、興味を持たれた方は、お気軽にご相談頂ければと思います。