『名もなき家事』主担当者と半分を担当している人の意見の比較
前回の調査結果で、家事の半分を担当している人の『名もなき家事(明確に分類できない家事)』の頻度を見てみると、概ね配偶者との分担ができており、また、家族に対してストレスを感じることは「いくら言っても直らないことに、諦めてしまったこと」、家族に求めることとしては「臨機応変に対応してほしい」という回答が多く挙がる結果になりました。
では、「家事全般の主担当者」と、「家事の半分を担当している人」の意見を比較してみると、どのような結果になるのでしょう?
今回は、家族へのストレス・求めることの比較ついての調査結果をお届けします。
主担当者は自分の理想よりも多くの家事をこなしている
『名もなき家事』における「実際の分担割合」と、「理想の分担割合」を比較してみると、家事全般の主担当者(回答者本人)に対する質問では、理想とする分担割合のほうが主担当者(回答者本人)の実際の割合より低くなりましたが、配偶者に求める理想の割合は高くなりました。
一方、家事の半分を担当している人に対する質問では、理想と実際の割合に大差は見られませんでした。
主担当者は、自分の理想よりも多くの家事をこなしている一方で、半分を担当している人は、自分の理想に近い分担のバランスをとっているようです。
家事への参加・手伝い・関する項目が上位を占める
家族に対してストレス・負担を感じることを比較してみると、共通している上位項目には「使った家電や道具をきちんと片付けないこと」「自分がやらなくても誰かがやると思っていること」「いくら言っても直らないことに、諦めてしまったこと」が挙がりました。
両者で差が見られた項目としては、「自分の家事のやり方について、何か言われること」「話を聞いてくれないこと」で、家事の半分を担当している人で比較的上位にランクインしています。家事の半分を担当している人は家事に対する適切なコミュニケーションを求めているのかもしれません。
半分を担当している人の回答はポジティブな項目が上位に
配偶者や家族に求めることを比較してみると、共通している上位項目には「毎日元気なわけではないので、体調が悪い時は代わってほしい」「家事や『名もなき家事』は、その場で気付いた方が臨機応変に対応してほしい」「得意不得意があるから、できることをやってほしい」が挙がりました。
家事全般の主担当者の回答は、上位がほぼ家事への参加・手伝いを求める内容ですが、一方で、家事の半分を担当している人の回答は「家事を楽にするために二人で色々考えていきたい」という項目が2位になっており、家事の負担を減らすことに前向きな様子がうかがえます。
家事全般の主担当者と家事の半分を担当している人の比較を全体で見てみると、主担当者は、配偶者に家事への参加を求めている回答が多いことから、非常に多くの家事をこなしていて、ストレス・負担を抱え込んでいるようです。
他方、半分を担当している人は、実際の分担割合と理想の分担割合に差がないことや、配偶者と共に負担を減らしたいという前向きな回答が挙げられていることから、分担がうまくいっている人が多いことがわかりました。
無数にある『名もなき家事』は、些細なことであっても、自分ばかりがこなしていると感じるとストレスになるのが現状なのかもしれません。
名もなき家事に対する調査について、今回は以上になります。 次回のテーマについてですが、男性のみなさんは、美容に興味がありますか?
昨今、様々な身だしなみを整えるグッズやメンズコスメが販売されている中、男性の美容に対する意識はどのようなものになるのかを調査します。
次回は、『男性の美容意識』美容に関する男女別の比較についての調査結果をお届けします。
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