食品の通信販売 利用理由・意向とは?
(前回の記事)前回の調査結果では、食品の通信販売を利用すると回答した人はECサイトの利用が多数を占め、食材の宅配サービスやネットスーパーを利用している人の割合は少ないことがわかりました。
近年、商品の販売チャネルは多様化していますが、みなさんは通信販売についてどのような考えを持っているのでしょうか?
今回は、食品の通信販売の利用理由・意向についての調査結果をお届けします。
いつでもお得な買い物ができることが理由に
食品を通信販売で購入する理由は、「24時間いつでも注文できるから」が28.8%と最も多く、次いで「送料無料だから」が27.1%、「ポイントが貯められるから」が27.0%という結果になりました。
好きな時に買い物ができてポイントも貯められるというのは、通信販売のメリットであるといえそうです。
性年代別で見てみると、「価格が安い」は60代男性から、「通信販売でしか買えない食材がある」は60代女性から多くの回答が集まり、全体を大きく上回りました。
50代女性は実店舗で購入する傾向
一方で、食品を通信販売で購入しない理由については「近くにスーパーやコンビニがあるから」が39.7%と最も多く、次いで「送料がかかるから」が30.0%、「価格が高い」が22.0%になりました。
性年代別に見てみると、「近くにスーパーやコンビニがあるから」「価格が高い」「通信販売は直接品物を見ることができず怖いから」という回答が50代女性から多く挙がっており、全体と比較して高い割合になっています。
50代女性の多くは主婦層ということが推察されるため、食の安全性を考慮し実店舗で直接品物を見て購入する頻度が高いのではないでしょうか。
購入意向は飲料や米に
今後、通信販売を利用して購入したい食材は「飲料」が26.3%、次いで「お菓子類」が24.6%、「米やパン、麺類など」が22.7%になりました。
性年代別に見てみると、60代男性の「アルコール飲料」29.2%が全体と比較して高い割合になっています。
「飲料(ペットボトル、缶、紙パック等)」に関しては30代~40代女性と60代女性が3割以上、「お菓子類」は30代女性と50代~60代女性の3割以上が今後購入してみたいと回答しています。
飲料や米など、実店舗で購入すると持ち運びが不便な重いものを通信販売で今後購入したいという傾向が見られました。
食品を通信販売で購入する理由では、いつでも注文できるという通信販売ならではのメリットが見られ、購入しない理由においては、近所の実店舗で購入するという回答の割合が多く、次いで送料や価格が理由として挙げられています。
便利な通信販売ではありますが、送料や価格を気にする人もいるということでしょう。
新型コロナによる外出自粛要請を受け、通信販売や実店舗で食品の買い置きや備蓄をしたという人も多いのではないかと思います。
自粛要請が解除後された現在の食品ストック需要はどのようになっているのでしょうか?
次回は、『食品ストック』をしている食材・量についての調査結果をお届けします。
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