ペインポイントとは? ~意味やペインポイントの見つけ方など、詳しく解説~
ペインポイントとは
ペインポイントとは、コストをかけてでも解決したい問題や悩みのことを指します。
「ペイン」は「痛み」、その“痛み”を取るためにお金を支払ってでも解決したい悩みが「ペインポイント」です。
新規事業を行う際は、顧客ニーズを超える「ペインポイント」から出すことがポイントとなります。「ペイン(痛み)」があるからこそ、それを解決するために新規事業が生まれることもある一方、ペインポイントが解決しなければ市場に受け入れられないので、新規事業として成り立たない可能性もあります。お金を出してでも解決したい「ペイン」があってこそ、新規事業のアイディアの種となります。
ニーズとの違い
ペインポイントは「希望」「要望」を含むため、様々な言語と混同しやすい言葉として知られていますが、その中から「ニーズ」を取り上げてご説明させて頂きます。
「ニーズ」とは、「要求」「需要」などを意味しており、マーケティングで使用される場合は、「顧客の欲求」という意味で用いられます。
違いとしては、ニーズは「あれば便利」というレベル感であり、ペインポイントは「お金を払ってでも解決したい悩み」という意味で使われるため、ペインポイントの方が優先されるべき概念だと言えます。
その他にも、「ウォンツ(ニーズを満たすための具体的な製品やサービスへの欲求)」や、「インサイト(人に行動を起こさせる無意識の心理)」、「シーズ(開発や販売における発想の元になる物事)」等が、ペインポイントと混同しやすい言葉として挙げられます。
ペインポイントの見つけ方
ペインポイントの見つける手段として今回は4つお伝えさせて頂きます。
ペインストーミング
顧客が抱えているペインポイントを洗い出し、その詳細を掘り下げていくためのフレームワークのことを指します。
・Person(対象となる人物)
・Activities(対象となる人物が毎日とっている行動)
・Insights(目的達成のために行っている行動や利用しているツール)
・Needs(顧客の欲求、最大のペインポイント)
カスタマージャーニーマップ
カスタマージャーニーマップとは、特定の製品やサービスを顧客が購入するまでの行動や思考を可視化する図表のことを指します。これは、ペインポイントの明確化や掘り下げに活用でき、顧客の状況に応じた様々なペインポイントを発見できるのもカスタマージャーニーマップのメリットです。
バリュー・プロポジション・キャンバス
バリュー・プロポジション・キャンバスとは、自社製品やサービスと顧客が持つニーズとの関係性を可視化するフレームワークのことを指します。バリュー・プロポジションは「顧客に提供する価値の組合せ」を意味します。バリュー・プロポジション・キャンバスを行う目的としては、自社製品の特徴を明確にすると同時に、ターゲット顧客との相性を分析することです。
共感マップ
顧客体験を「見る」「聞く」「考える」「話す」「痛みを感じる」「欲する」の6つに分類し、ペルソナが置かれている状況や感情を深く理解するために分析する図表のことを指します。記載内容を特定の製品やサービスに接した際の顧客体験に限定した場合、マーケティングへの活用も可能です。