『読書週間』本をどのくらい読みますか?
前回の調査「読書の習慣について」では、本を読む習慣がないと回答した人が半数以上となり、とくに20代の若年層に読書離れの傾向が見られたという結果になりました。
それでは、本を読む習慣がある人の読書の頻度や利用している媒体にはどのようなものがあるでしょうか?
今回は、『読書の頻度・媒体について』の調査結果をお届けします。
小説とマンガ・コミックは読まれる頻度が高い
ジャンル別にみると、月に1冊以上読まれている本のなかでは「小説」が一番多く57.0%、次いで「マンガ・コミック」が47.3%、「雑誌」が43.0%です。
マンガ・コミックについては、週に6冊以上読む人の割合が4.3%と最も高く、週に1冊以上読む人も27.4%と高い割合になりました。
年代別に、月に1冊以上読まれている本のジャンルのランキングをまとめたところ、20代・30代までは「マンガ・コミック」が6割を超えており、若年層の「マンガ・コミック」の需要の高さがうかがえます。
40~60代では「小説」が最も高くなっており、60代に関しては読書習慣がある人の8割近くが「小説」を月1冊以上読んでいるようです。
8割近くを占める紙媒体の利用
本を読む際に利用している媒体として、どのジャンルでも最も利用率が高いのは「紙媒体」で、8割近くを占めており、「電子媒体」は約1~2割程度、マンガ・コミックにおいては、「電子書籍アプリ」が36.4%と高い割合になりました。
年代別に見てみると、若年層(20代・30代)の電子書籍利用率が他年代に比べて高く、マンガ・コミックのジャンルでは半数近くが「電子書籍アプリ」を利用しているようです。
電子書籍へ移行する動きが見られる
読書をする頻度の変化について、1年前と比べると「変わらない」が54.3%と最も高くはなっていますが、「増えた」と回答している人は34.0%で、「減った」と回答した人と比べると2倍以上も多い割合になりました。
とくに20代、30代は、他年代よりも読書の頻度が「増えた」としている人が44.7%と高い割合になっています。
「紙媒体」と「電子書籍」の利用頻度の変化では、どちらも「変わらない」という回答が6割を超えて多くなっていますが、「電子書籍」の利用頻度が増えたと回答した人は3割近くで、「紙媒体」の利用頻度が増えたと回答した人よりも多い結果になりました。
一方、1年前より読書の頻度が「減った」と回答したジャンルは「電子書籍」6.2%に対し「紙媒体」は16.3%と多くなっており、徐々に電子書籍の利用に移っている可能性がうかがえます。
月に1冊以上読んでいる本のジャンルで一番多いのは「小説」で、本を読む際は「紙媒体」の利用率が最も高いようです。
若年層の半数近くは、マンガ・コミックを読む際に「電子書籍アプリ」を利用しており、マンガアプリの広告を目にする機会が増えたことが利用者の増加を加速させているのかもしれません。
ジャンル・媒体問わず、新しい本との出会いを楽しみたいですね。
コロナ渦で増えた“おうち時間”ですが、読書以外にもYouTubeなどのWEB動画サイトを視聴する時間が増えたという人も多いのではないでしょうか?
様々な動画サイトが増えてきている中で、よく視聴されているコンテンツとは?
次回は、よく視聴している動画サイトについての調査結果をお届けします。
11/10(火)公開予定です。
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