『電子マネーサービス』今後の利用意向は?
前回の調査結果で、電子マネーサービスを今後も使っていきたい理由1位は「たくさんポイントがもらえる」、今後も使わない理由1位は「クレジットカードで充分だと思うから」など、利用理由について明らかになりました。
今回は、電子マネーの利用意向についての調査結果をお届けします。
今後も使っていきたい電子マネーは『PayPay』が最多
電子マネーの認知者は、今後の利用についてどのように考えているのでしょうか?
今後の利用意向を聞いてみたところ、「今後もぜひ使っていきたい」では、『PayPay』(26.2%)が最も高く、次いで『交通系電子マネー』(19.1%)、『WAON』(14.1%)となりました。
性年代別に見てみると、『PayPay』は、男性60代でやや低いものの他の層では5割前後と満遍なく支持を集めています。
また、『交通系電子マネー』は男女20代で比較的高くなっています。その他、男性20代では「メルペイ」(32.6%)、「QUICPay」(29.7%)、女性20代では「メルペイ」(33.3%)、女性60代では「WAON」(47.7%)が全体と比べて10pt以上高くなっています。
今後の電子マネー利用意向は?
前項を元に、「PayPay」「交通系電子マネー」を9セグマップで検証してみましょう。
※9セグマップとは
顧客を9つの層に分類し可視化したもの。各層の比率を把握し、消極から積極へ未利用からロイヤル層へと顧客をランクアップするための施策検討時などに使用する。
詳細:https://www.onoff.ne.jp/blog/?p=270
「PayPay」ユーザーで、割合が多いセグメントは「消極 認知未利用層」(34.5%)と、「積極 一般ユーザー層」(27.2%)になりました。
「積極 一般ユーザー層」を右側のセグメント「積極ロイヤル層」に、「消極 認知未利用層」を上側のセグメント「積極認知未利用層」にするために施策をすることが有効となる可能性があります。(矢印参照)
「離反層」は14.5%と、比較的少なめのセグメントになっています。
「PayPay」9セグマップ
それでは、「交通系電子マネー」ではどうでしょうか?
「交通系電子マネー」ユーザーで、割合が多いセグメントは「消極 認知未利用層」33.4%、「積極 離反層」16.5%、「消極 離反層」12.1%、「積極 一般ユーザー層」18.1%になりました。
離反層が多く、「消極 離反層」を上のセグメントの「積極 離反層」へ、「積極 離反層」を右のグメント「積極 一般ユーザー層」にするために、施策をすることが有効となる可能性があります。(矢印参照)
未認知層が比較的低いので、認知度は高め。
利用経験のある人が多いようですが、「離反層」を足すと30%弱となっています。
「交通系電子マネー」9セグマップ
今後も使っていきたい電子マネーは『PayPay』が最も多く、また、『交通系電子マネー』も使っていきたいと考えている人が多いことがわかりました。
決済のキャッシュレス化が進む今、メリットとデメリットを踏まえ、自分のライフスタイルに合った電子マネーを選ぶ利用者は、これからも増えていくのではないでしょうか。