レジ袋有料化!買う?買わない?そして利用頻度は?
2020年7月1日、レジ袋の有料化が開始されました。金額的には些細なことかもしれませんが、日々の生活に密着しているだけに、どんな影響が生じているのか?早速アンケート調査を行いました。
レジ袋有料化に対して納得している?納得できない?
そもそも有料化に対して、みなさんはどのくらい納得しているのでしょう?
店舗の業態別に『納得感』を調査したところ、「納得している」「どちらかと言えば納得している」と答えた人は、「スーパーマーケット」が最も高く60.4%。次いで「ドラッグストア」が54.9%、「コンビニエンスストア」48.9%と続きます。
一方、「百貨店」「家電量販店」などでは40%強と、過半数を切りました。ここから、生活に密着した小額での買い物では納得率が高く、単価の高い商品やサイズが大きい商品の買い物については、釈然としていない方が多い傾向が見てとれます。
属性別での「納得できる」計は全体的に女性の方が高く、「スーパーマーケット」「ドラッグストア」では女性と男性の間に10%以上の差が見られました。
どの業態でも「納得できる」と答えた人は60代の女性が多く、反対に20代・30代の男性はいずれも少なくなっています。
特に「スーパーマーケット」では多くの男性30代~50代が「納得できない」と回答しました。
これはスーパーマーケットで買い物をする女性には、以前からエコバッグの文化が浸透していたため、男性との開きが大きくなったのではないかと予想されます。
買い物の頻度に影響はある?
レジ袋有料化に伴う買い物の頻度に変化があるのか、という点については、各業態を通じて77.4%から84.5%と、大多数の人が「変わらない」と回答しています。
一方「減る」という回答については「コンビニエンスストア」が16.3%、次いで「百貨店」15.6%、「家電量販店」13.8%と続きました。
それぞれのスコアを属性別に見ていきましょう。
買い物に行く頻度が「増える」と回答した中で、最も高かったのは男性の20代。
しかし、男性の20代は前述の「有料化に納得できる」という設問に対してはやや少なめな回答です。
有料化に納得できないにも関わらず、頻度は増えているという意外な結果となりました。
また、男女とも年齢が高まるにつれ「増える」と回答する方は少なくなる傾向です。「変わらない」と答えた人は60代が多く、年齢が若くなるにつれ減少。
「減る」と回答した人は若い世代に多く見られます。若年層では「増える」または「減る」の二極化が見られ、年配層の多くは「変わらない」という結果となりました。
「レジ袋有料化」は、通販や宅配サービスの利用頻度に影響する?
通販や宅配サービスの利用頻度についてはどうでしょう?
78.3%と多くの人は「変わらない」を選択し、「増える」は17.5%,「減る」は4.2%に留まりました。
属性別では「増える」と回答したのは男女とも20代の学生が多く、「変わらない」と答えた人は高齢層に多く見られます。
総括すると、高めの年齢層はレジ袋の有料化に対してあまり意識しておらず、若年層は「あり」「なし」に二極化していることがわかりました。冒頭の百貨店や家電量販店での「納得できない」と回答した人が多いことからみても、金額が大きい買い物ほど不満は募りやすい傾向にあります。若年層の二極化にも収入の差が影響しているのかも知れませんね。
引き続きレジ袋有料化に伴うテーマで、次回は「エコバッグの持参率」に関するレポートをお届けいたします。
8/7(金)公開予定です。