『防災の日』防災用品編
前回の調査結果で、避難所の把握と不安な点を昨年と比較してみたところ、大きな変化はありませんでしたが、避難したいという意向は微増傾向にあることがわかりました。
今回は、災害に備えた食品・飲料水のストックへの意識に変化があったのか、昨年の調査結果と比較して見ていきましょう。
「ローリングストック」認知・実践は昨年より微増傾向
普段から多めに食材を買い、使った分だけ新しく買い足して一定量の食材を家に備蓄する「ローリングストック」。
ローリングストックを知っている人・実践している人の割合は、昨年から変化はあったのでしょうか。
認知・実践について聞いてみたところ、「ローリングストックを知っていて現在実践している」が15.2%となり、昨年より微増傾向に。
性年代別で見てみると、年齢が高いほど認知・実践は高く、特に60代女性は「認知」51.3%、「現在実践」34.4%でした。
居住地域別では、四国地方と九州・沖縄地方で「非認知・非実践」が高くなっています。
「ローリングストック」の認知・実践について教えてください
飲料水ストックは昨年同様「まったくない」が最多
水はライフラインを維持するうえで重要な要素と言われていますが、何日分くらいストックしているのでしょう?
飲料水のストック量について聞いてみたところ、去年と同様で「まったくない」(22.3%)が最も高く、次いで「3日分」(20.0%)になりました。
居住地域別で見てみると、四国地方は比較的少ないようです。
昨年と比べて大きな変化ありませんが、「5日分以上」で減少傾向が見られることから、飲料水のストックはやや少なくなっていると言えそうです。
飲料水は何日分くらいストックしていますか?
食料品ストックは「3日分」が最多で昨年同様
では、食料品のストックはどうでしょうか?
食料品のストック量について聞いてみたところ、去年と同様で「3日分」(22.5%)が最も高く、次いで「まったくない」(18.9%)になりました。
性年代別で見てみると、50代以上の女性は多めにストックをしているようです。
飲料水同様、昨年と大きな変化はありませんが、「1日分以下」「2~4日分」で微増傾向が見られました。
食料品は何日分くらいストックしていますか?
飲料水・食料品のストックは昨年と比べて大きな変化はありませんでしたが、「ローリングストック」認知・実践は昨年より微増傾向が見られました。
ストック量(日数)が少ないことから、置き場所に困っている人が多くいるのかもしれませんが、僅かながら“備え”に対する意識の高まりがうかがえる結果になりました。