Z世代は、なぜZなのか?その理由や押さえておくべきポイントを解説
こんにちは!デジタルマーケティングカンパニー・オノフ編集長のためごろうです。
最近良く耳にする「Z世代」というワードですが、なぜZなのか?その理由を知っておくと「Z世代」を理解するために抑えておくべきポイントを把握することができます。
Z世代の語源は?
Z世代のZは、X世代、Y世代、Z世代のZです。
その言葉の始まりは、X世代|ジェネレーションX(Generation X)から、使われ始めました。
日本ではX世代と呼ばれていますが、ジェネレーションXという言葉が使われるようになったのは、1991年に、ダグラス・クープランド(Douglas Coupland)の著書『ジェネレーションX-加速された文化のための物語たち(原題:Generation X: Tales for an Accelerated Culture )』が出版されベストセラーになったことがきっかけです。
本書では、20世紀の終わりの、そして新しい次の1000年の始まりの世代をジェネレーションXとしています。
この「ジェネレーションX」という言葉を最初に使ったのは、1950年代に活躍したハンガリー人の有名な写真家ロバート・キャパ(Robert Capa)で、第二次世界大戦後の社会を生きる若者らをテーマにしたフォトエッセイのタイトルとして使われました。
このタイトルの「X」には、未知という意味が込められていたようです。
1976年には、『ジェネレーションX-加速された文化のための物語たち』から影響を受け、イングランドでGeneration Xというパンクロックバンドが誕生し、ロンドンのバンクシーンで存在感を示していたことからも影響力が強い言葉であることがわかります。
日本では、X JAPANのYOSHIKIさんも、バンドの紹介をする際に、Xには数多くの可能性という意味があり、無限の可能性とジャンルにとらわれないバンドという意味であるという文脈で説明することがあります。
Z世代の範囲は?
1965年(昭和40年)~1980年(昭和55年)生まれのX世代、1981年(昭和56年)~1995年(平成7年)生まれのY世代と続く、Z世代は、明確な範囲が定義されているわけではないようで、1990年代後半から2012年頃に生まれた世代を指しているようです。
※今回は、Z世代を1996年から2012年生まれとしています。
Z世代は、デジタルネイティブ世代と言われており、SNSやインターネットでのコミュニケーションを自然に使いこなしています。
SNSやインターネットの普及により、処理しなければならない情報量が莫大になったことにより、効率重視で物事を考える傾向が強く、効率が悪い、過去のやり方に違和感を感じる人も多い様です。
何よりも、多様な考え方や価値観を大切にする世代なので、ひとくくりに傾向や特徴をまとめることは難しい世代です。
Z世代という枠組みで考えること自体が間違えている可能があり、それほど、多様で捉えどころのない世代だとも言えます。
Z世代を理解するために押さえておくべきポイント
まず、Z世代を理解するために押さえておくべき大切なポイントは、Z世代は、1つの回答を求めるのではなく、みんな答えは違って当たり前という基本的な考えて方を持っています。
SNSを通じて、仲間とのコミュニケーションをとる機会が増えたことで、他の人の価値観や趣味、ファッションなどに触れる機会が増え、その情報を躊躇することなく共有することができるので、お互いの個性を自然と認め合い、仲間とのつながりを生み出してゆきます。
つまり、上記傾向があるのが特徴なため、みんな考え方が違うので、Z世代という枠組みで捉えることができないのです。
Z世代以前の世代である、X世代やY世代の時代には、マスメディアが中心で影響力を発揮していたので、日常で触れる情報や生活様式に、一定の傾向値が強く見られていました。
また、同じような価値観を持ち、その価値観を世代間で共有する傾向も強くありました。
今までの世代とは価値観や消費の特徴が大きく異なり、金銭感覚はやや保守的で安定思考の人が多い傾向にありますが、自分が本当に欲しい商品やサービスにはお金を使うともいわれています。
これらの特徴は人によって異なるため、みんな特徴は違って当たり前という前提で、傾向を理解しておくことが大切になります。