Z世代のメタバース利用状況を探る
今回はZ世代関連の記事強化月間として、メタベースのZ世代利用について探ってみたいと思います。一番体験していそうな年齢層ですが、実際はどうなんでしょうか?
メタバースの利用経験は5.1% 認知度も半分を切る
MMD研究所の調査によると、18歳~69歳の男女7,255人を対象に、メタバース(仮想空間)の利用状況についてアンケートを行ったところ、「全く知らない」が56.6%と最も多く、続いて「言葉は聞いたことがあるが、サービス名や内容は知らない」が19.5%、「サービス内容は知っているが、利用したことはない(利用を検討するまでに至っていない)」が10.3%となったというデータがあります。
また、メタバースの利用経験があると回答した人は、全体の5.1%。認知度は43.4%だったとしています。(MMD研究所調べ:18歳~69歳の男女7255人を対象に、4月14~26日の期間でインターネット調査を実施)
認知度で半数に届かず、利用経験となるとさらに下がります。
メタバースと聞くとVRゴーグルをなんとなくイメージしてしまうかもしれませんが、実際にはゴーグルなしでもメタバースのサービスは存在しており、先行イメージによる敷居が高そうな雰囲気も利用経験の低さに拍車をかけているかもしれません。
あとはなんとなくメタバースで何をするのか、何をすればいいのか目的がわからない点もあると思います。
利用経験者の年齢層は?利用経験ありの5.1%を掘り下げる
メタバースの利用経験があると回答した367人の性年代比率をみると、「男性20代」が22.9%と最も多く、次に「男性30代」が17.2%、「男性40代」が14.7%と上位となり、男性は69.2%、女性は30.8%というデータが出ています。(MMD研究所調べ)
10代は5.4%と低いのですが、20代と合わせるとZ世代が多く利用経験があるといえます。メタバースと一口に言っても、ゲームもあれば、音楽ライブ、イベントなど様々です。
これは全体での調査結果ですが、興味のあるメタバースのジャンルとしてゲームが19.9 %、音楽・ライブが17.8 %と多く、Z世代にも入りやすい、興味を持ってもらいやすいジャンルが上位を占めています。
3位はショッピングで12.5 %となっており、上位のジャンルは目的がわかりやすく「メタバースに入って何をするのか?何をすればいいのか?」というハードルが下がっていると考えられます。
メタバースにZ世代はお金を落とすのか?
同様の調査で、メタバース内で買い物(課金)をしたことがあるか聞いたところ、「ある」が60.0%、「ない」が40.0%となった。
また、、メタバース内で今後買い物(課金)をしたいかという設問には、「買い物(課金)をしたい」が59.7%、「買い物(課金)をしない」が40.3%というデータが出ています。
個人的には課金意欲が高めだと感じていて、これは現状だとアーリーアダプター、アーリーマジョリティ層が多いためなのか、能動的に利用している様子が伺えます。
Z世代はどうなのでしょう?
Z世代はコスト・パフォーマンス(コスパ)よりも「時間対効果」を意味する、タイム・パフォーマンス(タムパ)を重視する傾向が強くなっているといわれます。
タイム・パフォーマンスとは、費やす時間に対して、どれほどの満足感が得られるかを指しており、短時間で強い満足感を得られる「タムパが高い」モノ・コトに対して、Z世代はお金を使います。
そうなるとゲームだと課金することで強いアイテムを手に入れることで強くなる満足感やアバターのアイテム(衣装)を購入して短時間で他者と差別化を図り、満足度を得るという点ではZ世代にマッチしているかもしれません。
音楽・イベントも移動時間の短縮もできて、好きな場所でゆっくり体験できるから良い、という思考なのでしょうか。
Z世代の考え方を知りたい
モノ消費からコト消費に移行している今、さらにZ世代のキモチを掴んでマーケティングすることで、直接のターゲットではない企業もZ世代へ認知しておいてもらい、年齢を重ねたときに思い出してもらうことが重要ではないでしょうか。
Z世代マーケティングに課題をお持ちの企業様はぜひご覧ください!