なぜ、Z世代には情報の透明性が求められているのか?
こんにちは。デジタルマーケティングカンパニー・オノフの編集長のためごろうです。
今、Z世代に注目すべき理由は、Z世代が社会進出し始めたことにより変わる世の中の変化です。
日本ではZ世代の人口は、国内の全人口の15%程度と、まだ少ない人数なのですが、グローバル(世界人口)でのZ世代の比率は、32%ほどにまで(77億人)推移しています。
Z世代の考え方を知ることは、世の中の常識が変化し始めたことを客観的に判断することに役立ちます。
Z世代には情報の透明性が求められている
まず初めに、Z世代の考え方を理解するため、情報の透明性について考えを深めてゆきたいと思います。
情報の透明性とは、どのような行動が行われたかを簡単に見ることができるオープン性とその行動に対する説明責任だと言われています。
Z世代は、物心がついた時から、スマートフォンやSNSが常にあるライフスタイルを過ごしてきました。これまで企業側の都合で意図的に隠されてきた情報が公開される機会も多く、世の中の情報には、嘘偽りが多く存在していることを知っています。自然に、テレビ・新聞・雑誌・ラジオなどマスメディアの情報だけを鵜呑みにすることもなく常に懐疑的に情報と触れ合うようにしています。
また、Web3の時代に入り、ブロックチェーンの技術が普及し始めたことにより、商品の生産履歴が追えるようになり、企業が意図的に隠してきた情報を確認することも出来るようになり始めています。
そうした背景もあり、Z世代には情報の透明性が求められているのです。
自社にとって都合が悪い情報を隠すのではなく、不利な情報も含めて情報を開示してゆく活動を進めるためには、不都合な事実を開示できるように整理してゆくことが求めれています。情報を開示するためには、従来のやり方を改善するなど、一定の準備が必要になり、対応コストも掛かりますが、正直であることで情報の透明性が保たれ、信頼性が向上することに繋がります。
こうした変化は、単なる製品やサービス(アプトプット)だけでなく、そのプロセスにも価値を感じて貰えるようになったと考えられるのではないでしょうか。こうした世の中の変化は、少しずつ浸透してゆくため、気が付いた時には、今までの常識が通じなくなっていることもありますので注意が必要です。
Z世代の消費には、情報の透明性が伴う
Z世代の消費は、自ら購入したものがSNSなどを通じて簡単に可視化されてゆくので、消費にも情報の透明性が伴います。つまり、その商品を購入した理由付けが必要になる場面がでてくるのです。
もちろん価格が適正であることも商品を購入する大きな理由になるのですが、その製品を選んだ背景も同じぐらい重要になってきています。
つまり、自分が選んだ商品やサービスが自分らしさを表現することにつながると感じて消費している面もあるのです。このことは、単なる見た目や価格以上の意味を伝えることも可能にしています。
プロセスにも価値を感じるようになると、プロセスの公開が重要となり、情報を開示していくことで、その商品やサービスを選ぶ理由付けが生まれてくるのです。
Z世代とWeb3を支える技術の親和性
Web3は、次世代のインターネットとも言われていますが、Web3で実現できることとは、どのような事でしょうか?そのヒントになるのがNFT(Non-Fungible Token)ではないでしょうか。
NFTは、代替不可能なトークンのことで、デジタルアート作品などにおいて、唯一無二の一点物の価値を生み出せるトークンになります。こうしたNFTを活用することで、アーティストが作品を支持してくれるファンやスポンサー層から活動資金を得る動きがあります。
将来アーティストが成功して作品の人気が上がれば、将来的に高額で売れる可能性があります。NFTが、クラウドファンディングと大きく違う点が、一度投資した金額に流動性があるので、アーティストとファンが一緒に作品を育てることができる部分です。
こうした動きもZ世代には親和性があります。