PRネタに困った時のお勧め：調査リリース

2021年9月14日

調査リリースとは？

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「調査リリース」とは、「調査PR」とも呼ばれ、プレスリリースの1種で企業の商品・サービスなどと関連する事柄に関してアンケート等を実施して調査し、その結果から間接的に商品・サービスなどをPRする手法です。

プレスリリースを用いてメディアへ自社のニュースを発信する際に、「新商品･サービスや面白いキャンペーンがない」「ニュースになるような社内動向もない」とPRのネタに困ったことはないでしょうか。そんな悩みを解決する方法の1つとして、「調査リリース」がお勧めです。

通常のプレスリリースとの違いは、アンケートや自社データなどに基づいた調査結果を用いた有益な情報である、という点です。

正確にデータ収集をしてまとめられた客観的な調査内容であれば、ニュース系Webメディアや業界メディアにプレスリリースが取り上げられる可能性もあります。

調査リリースのメリット

1．新商品・新サービスに依存しない情報発信機会になる
新製品や新サービス、イベント、キャンペーンなど、発信できるネタがないときでも、調査リリースを新情報として配信することができます。

2．業界データを有していることがアピール材料になる
調査リリースを配信することで、自社のターゲット層や各種メディアに対して、業界データを保有していることをアピールすることが可能です。配信した調査リリースの内容が、貴重なデータや質の高いデータであれば、メディア掲載に繋がり、知名度アップが期待できます。

3．営業ツールとして利用ができる
調査した結果は、広報材料として利用するだけではなく、営業材料としても利用可能です。消費者の声をファクト情報として、消費者に求められていることをアピールすることができます。

4．SEO効果も期待できる
調査リリースはニュースメディアなどに掲載されやすい特徴があるため、Web上で掲載記事ならびに記事を引用した文章が拡がることで被リンク効果が期待でき、SEO効果が高まります。また掲載記事は半永久的にWeb上に残るため、Webアクセス数の底上げにつながります。

調査リリースのデメリット

・調査／分析の知識が必要
調査リリースは、アンケートを実施してから、回収した回答内容を正確に集計・分析し、得られた結果を発表します。従って、通常のプレスリリースとは異なり、調査／分析に関しては専門的な知識が必須となります。
自社にそのようなスキルがない場合、調査部分を専門の調査会社に外注する、という選択肢も考えられます。

・ストレートに商品・サービスをPRするものではない
調査リリースは、直接自社の宣伝にはならないので、直接的な成果が見えづらく、配信してすぐにPRの効果は出ないことが多いです。しかし、長期間で企業の信頼度アップやブランディングの側面で効果があるので、継続して行うことが大事です。

調査リリースの内容

・調査の概要
調査の手法、対象者、サンプル数など、調査の基本概要を伝えましょう。

・調査の背景/目的
なぜこの調査を行うか、今回の調査を行った背景・理由を記載しましょう。

・調査結果サマリー
調査報告書を作成する時と同様に、前段で調査結果サマリーを簡潔にまとめましょう。

・リリース詳細内容
グラフなどを活用してビジュアルを重要視しましょう。

・調査結果に対する考察
最後のまとめ部分で、改めて調査結果の整理と、結果に対する考察を記載しましょう。
⇒調査リリースの内容は、調査の結果報告になりがちですが、「なぜ今回の調査を行おうと思ったか、どのような仮設があったか、仮設を検証した結果はどうなったか」の一連が一つの「ストーリー」として完結できる必要があります。