ホームユーステストで売上UP 酒造メーカーの販売促進の改善事例
今回は酒造メーカーのホームユーステスト(調査)の事例を紹介したいと思います。
事例として、メーカー名や銘柄をご紹介することが出来ないですが、新商品の販売促進に課題を持たれてたり、リサーチを今後検討されてる方はぜひ参考にしてください。
今回のテーマはターゲットを絞った新商品の販売訴求戦略におけるリサーチです。
新商品を企画・販売する上で、商品の味、パッケージや販売チャネル等様々な戦略立てや仮説検証のための3C分析やペルソナ分析を行うことは、多くあると思います。
しかし市場に出した結果、想定していたターゲットに全くヒットしないケースは多々発生します。
例えば女性向けに販売したけど、女性は全然手にとってもらえない。
もちろんその逆も起こったりします。
このように市場に展開したあと、想定していた購買層に乖離があった場合どうするのか、今回はそんな事例を紹介していきます。
クライアントの依頼背景と課題
今回のご紹介するクライアントは酒造メーカー。女性向けに開発・販売した日本酒だったが、酒屋やスーパーにおいてあっても埋もれてしまう、全く手にとってもらえないといった課題がありました。どのようにしたら手に取ってもらえるか、それを明らかにしたいというのが依頼背景です。
確かにコンビニやスーパーに設置してある酒類の棚には、多くのお酒がおいてあり、酒類やパッケージデザインも様々なことから、最も訴求したいターゲットに買ってもらえないことは起こり得るでしょう。
ではどのようにすれば、女性に手にとってもらいやすくなるか、ターゲットとなる女性に試飲評価をしてもらうホームユーステストを実施しました
市上後の調査によるターゲットのニーズ調査
ターゲットとなる女性97名に試飲して頂いたところ、9割が美味しいという回答をえられました。また、具体的な回答としては、「女子会で飲みたいお酒です」や「お米の自然な甘さを感じる味でした!」など、味は飲みやすく女性にぴったりであるという部分は評価してもらえたのです。
では何故手に取ってもらえないのか、その訳を伺ったところ、多い回答が「パッと見、女性向けだとわからない」、「パッケージを目立つ色にした方がいいと思う」など販売訴求を整える必要が有ることが回答でえられました。
このようにターゲットとなるユーザーに実際に商品を試してもらうことで、メーカー側では思わないことや貴重な意見をえられました。
調査結果をもとにした販売施策を実行
パッケージの改修は難しかったことから、調査の結果から女性の目に止まるように、瓶に明るいピンク色のラベルを設置しました。
また、実際に飲んだときの印象を与えるように、ホームユーステスト試飲して頂いた回答をラベルに記載しました。
結果女性にも手に取ってもらいやすくなり、前月比より40%増の売上を得ることができました。
まとめ
今回のように実際に試して頂き、モニターのリアルな声を販促コンテンツにすることは非常に効果的です。市上後の商品であってもコンテンツ訴求やパッケージデザイン一つで売上が大きく変わるので、その上でもユーザー調査は重要だと考えられます。
オノフでは民間企業・官公庁系含め年間50件以上の調査を行っています。
お客様の課題に合わせた調査提案から実査、納品後のご提案までワンストップでサポートしますので、ぜひまずはご相談くださいませ。