Web会議システムを活用したBtoB向けオンラインスクールの成功事例
今回、紹介する成功事例は、Web会議システムを活用したBtoB向けオンラインスクールのリニューアルを実施した事例です。
対象のBtoB向けオンラインスクールは、一定以上の成果は上げていましたが、さらなる受講者の増加を目指すために、、BtoB向けオンラインスクール受講決定権を持つ中小規模事業者の経営者・人事担当者の意思決定を促す要素を盛り込む形でリニューアルすることが課題でした。
現状調査を行ってみた所、オンラインスクールの告知は、ダイレクトメールやオンラインスクールの研修ガイド、などアナログ媒体経由での認知拡大を行っており、ホームページまでの誘導は、一定数の誘導が出来ている状況でした。
大きな課題としては、興味を持ってホームページの訪れたユーザーを、いかに受講へとつなげるか、その仕組みづくりが必要でした。
上記を改善するために、ホームページに訪問した際に、 オンラインスクールの特徴や他サービスとの優位性などをわかりやく伝えるために、全体構成を再構成する改修を行うことを基本して改修プランの検討を進めることにしました。
実施プランとしては、興味・関心を持ったターゲット層(経営者、人事担当者:受講決定権者)がWEBサイトを閲覧した時に、 オンラインスクールの特徴や活用方法をすぐに正しく理解できるようなページ構成へ改修し、講座の受講決定につながる情報提供と仕掛けづくりを用意して、すぐに申し込みアクションに移れるようなに整備することにしました。
成果につなげるアンケートの活用方法
研修の採用決定権を持っている経営者や人事担当向けにアンケートを行うことで、決裁権者のニーズを把握し、オンラインスクールのコンセプトやキーメッセージ開発に活かすことにしました。
図1:社員研修サービスを選ぶ際に重視すること
図2社員研修サービス導入時のサービス比較数
図3社員研修や人材育成での懸念事項
調査結果まとめ
研修サービス導入時は3個以内のサービスで比較する人が約8割でした。
また、研修サービス選定時には、人材育成、現場での活用有益性などスキル面での効果の他、社員の意欲が高まることも重視されていることが分かりました。
人材育成全般での懸念点としては、社員の「時間」「意欲」「効果」がないことが上位に上がっている。
アンケートのデータから、オンラインスクールで訴求するポイント(=経営者・人事担当者が気にする項目)として、次の3つのメッセージに絞り込みました。
・現場での活用有益性
・社員のモチベーション
・社員の時間的ハードル
決定権者の満足度として、「人材が育つ、コスパが高い、受講者の評判」などを打ち出すことにしました。また、受講者の満足度として、「スキルアップ、時間的なゆとり、チーム力向上」を掲げることにしました。
少人数でオンライン上にて行う研修スタイルであったため、他社のオンラインスクールよりも距離感が近いことが利点になりました。
受講する人からみると自分のレベルに合わせて個別対応してくれる少人数制の研修は、実際に受講した後、すぐに現場で活かせる学びの機会になります。
同時に決定権者としては、コストを掛けた研修を自社の社員が確実に学びスキルを身に着けてくれる部分は魅力的に感じるでしょう。
訴求メッセージの一例
・研修で学んだことを現場ですぐに活用することができる
・現場や社員のレベルにあった研修ができる
・研修に参加する時間を取りやすい
具体的な施策と施策後の効果
具体的な施策として、下記の4つの施策を用意しました。
(1)決定権者が一番参考にしたい「受講企業データ」「受講アンケート」を用意しました。他社と比較することで、自社研修を実施することへの障壁を下げることにつなげました。
アンケート結果
(2)元々、受講者の満足度は高かったので、実際の受講者の声を掲載することで、講座の満足度の高さを伝えるコンテンツを増やしました。
(3)受講者の不安を解消するために、よくある質問ページを用意しました。
(4)おすすめコース診断を用意して、簡単な質問に答えるだけで、閲覧者にピッタリのコースをガイドしてくれるコンテンツにより、受講目的にあわせた講座選びをアシストするようにしました。
施策後の効果としては、コロナの影響もあり、BtoB向けオンラインスクールへのニーズが拡大したことも追い風となり、前年比120%以上の成果につながりました。