Instagram広告を出す時にも覚えておきたいFacebook広告の基本
数あるインターネット広告が配信されている昨今ですが、You Tubeに流れる漫画形式(早口)の広告はGoogle側で禁止してくれないかなぁと思っているミチシタです。
今回はそんな早口漫画広告ではなく、Facebook広告についておさらいしてみたいと思います。
Facebook広告(Facebook ads)とは
普段FacebookやFacebookメッセンジャーを使っている時に小さく「広告」と付いた表示を見かけると思います。あのように配信されている広告を配信するために基本の基本をご紹介します。
まずFacebook広告の掲載先です。
・Facebook(フェイスブック)
・Messenger(メッセンジャー)
・Instagram(インスタグラム)
・Audience Network(オーディエンスネットワーク)
SNSとしてのFacebook上だけでなく、メッセンジャーやInstagramも配信先として選択できます。また、 Audience Networkというのは Facebook の審査を通過したサードパーティ製のアプリ、またはサイトへの掲載を指します。
代表的なものではニュースアプリの Gunosy(グノシー) や食べログ等があげられます。
また、国内でのMAU(マンスリーアクティブユーザー)はFacebook が 2,600万人(2019年7月時点)で、Instagramは 3,300万人(2019年6月時点)となり、今はInstagramの方が上回っていますが、Facebookもビジネス用途を中心にまだまだ利用されています。
Facebook広告の優れている点
Facebook広告は何が優れているのか?インターネット広告で王道と言われるGoogle広告とYahoo!広告といったプラットフォーム型の広告と他のSNS広告との違いを解説します。
登録プロフィールが細かく設定されたユーザー情報
FacebookのSNSとしての大きな特徴は実名登録制である点です。
そのため、基本的なプロフィール情報(年齢、性別、住んでいる地域等)の他、勤務先や趣味までも登録することができます。
また、そのユーザーが興味を持っているコンテンツ(いいねやシェアをしたもの)やそのユーザーがチェックインした場所までも情報として保持しているため、的確なターゲティングが可能になります。
ログイン連携機能による横断的な広告配信
アプリやWEBサービスを利用している際に「Facebookでログインする」という選択肢が用意されている場合があるかと思います。
一方、いわゆるインターネット広告によるユーザーターゲティング(追跡)はブラウザごとの Cookie でトラッキングする方法が取られます。Cookieは使用しているデバイス(スマートフォン、パソコン、タブレット)ごとに Cookie が保存されますので、異なるデバイスでアクセスしたときには、以前の情報は引き継がれず、その人が何を見たのかが追いきれません。
しかし、Facebook ログインを使用していた場合、全て Facebook の ID で情報を持っているため、1ユーザーあたりの情報が分散せずストックすることができます。
ユーザーの興味関心を横断的に収集することができるので、広告を配信する際のターゲティング精度を高めることができるのです。
購買ステップごとでの広告出稿が可能
購買ステップというおおまかには「認知」「検討」「購入(コンバージョン)」という購買の3つのステップがあります。Facebook広告ではユーザーの購買ステップに応じて異なったアプローチをすることができます。
例えば、「認知」であれば、ブランディング重視の動画広告やイメージキャラクターやタレントが載ったバナー広告など繰り返し配信をおこない、ユーザーへ情報を届けます。
知ってもらう、覚えてもらうことを重視し、すぐにコンバージョンにつながらずとも、必要となった場合に頭の片隅にあると「検討」の段階で思い出してもらい、最終的なコンバージョンに繋がる可能性を高めることができます。
また、「検討」段階の広告では、Facebookページへのいいねや投稿へのエンゲージメントを高めることができ、商品やサービスの魅力を伝えることができます。
広告フォーマットの1つとして有効なのは商品のカルーセル広告などがあげられます。横にスライドして多くの商品をユーザーに見せることができる、あのフォーマットです。
数ある商品を見せることができるため、コンバージョンにより近づけることができます。
「購入」を目的とした広告は、商品の購入はもちろんですが、店舗を持っていれば来店数の増加も促すことができます。
Facebook広告のやり方は?広告表示の特徴や料金の設定
それではここからは実際にFacebook広告を配信する手順を紹介します。
まずはFacebookのアカウントを作成し、「広告マネージャ」から新規の広告を作成しましょう。また広告で使用する素材(バナー画像や文言、動画)は予めフォーマットサイズやFacebook広告のレギュレーションを調べて作成しておきましょう。
1.広告の目的を選ぶ
広告マネージャで選択することができるため、迷わず進めることができると思います。「広告に求める結果のうち最も重要なものは何か」を考えてみましょう。
ウェブサイトでの売上増加なのか、 アプリのダウンロード数の増加か、ブランドの認知度アップなど様々あると思います。
2.オーディエンスを選ぶ
オーディエンスとは広告を配信したいユーザー、およびそのユーザーの属性を設定します。年齢、地域など、リーチさせたい人たちについてわかっていることを利用し、オーディエンスの特徴となる属性データや興味・関心事、行動を選択します。
3.広告の掲載場所
次に広告の掲載場所を決めます。Facebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)、Messenger(メッセンジャー)、Audience Network(オーディエンスネットワーク)のいずれか、またはそのすべて(自動配置)を選べます。
特に指定がなければ「自動配置(推奨)」を選択して良いでしょう。
4.予算の設定
1日の予算または通算予算、広告を配信する期間を入力します。予算を設定しておけば、希望額を超える予算が消化されることはありません。また、1人あたりに表示させる広告回数(フリークエンシー)を設定することもできます。
5.広告フォーマットを選ぶ
広告の表示方法(広告フォーマット)は6種類から選択できます。
広告フォーマットはいずれも、すべてのデバイスと通信速度で問題なく表示されるように作られています。広告で1つのバナー画像や動画を見せるか、複数の画像を使用できるフォーマットを使用するかを選べます。
6.広告を注文する(配信の確定)
これまでの設定を終え、最後に広告を注文すると、 Facebook広告の審査が開始され、問題なく審査を通ればFacebook広告が配信開始されます。
7.広告の管理・効果測定
広告の掲載が始まったら、広告マネージャで広告キャンペーンや広告素材(クリエイティブ)ごとのパフォーマンスを確認できます。
効果の良いキャンペーンだけを残したり、効果の良いクリエイティブに寄せて別の広告を編集する場合も広告マネージャから行います。
キャンペーン・クリエイティブごとに消化した予算とコンバージョン数を観察し、もっともコストパフォーマンスの良い配信パターンだけを継続できるようPDCAを回していくことが大事です。といっても最初はCPA(コストパーアクション。顧客獲得単価)の良い広告のみを残していくという方法で確実な効果を残しつつ、新しいクリエイティブや配信フォーマット、ターゲット設定を試していきましょう。
弊社のクライアントでも投稿のエンゲージメント向上を目的とした広告やFacebookページのいいね!を獲得することを目的とした広告を行うことで、アカウントのいいね、フォローを獲得し、ファンを増やすことができています。
細かいチューニングはFacebook広告のシステムが行ってくれるので、顧客ターゲットさえ間違わなければすぐに始められると思います。ぜひFacebook広告で新しい販路や潜在層を獲得してください!