産前産後の悩み関する実態調査③ 産前(妊娠中)の悩み別・悩み相談について
3歳未満の子どもと同居している20代~40代の女性を対象に、産前産後の母親の悩み・不安などについての調査を実施しました。
今回は、産前(妊娠中)の悩み別・悩み相談の特徴に関する調査結果をお届けします。
<調査方法> インターネット調査
<対象者> 全国 3歳未満の子どもと同居している20代~40代女性
<調査期間> 2021年12月7日~2021年12月9日
初産婦は体の悩みを親に相談している割合が高い傾向
自身の身体面に辛い悩み・不安を抱えている人は、どのような気持ちで誰に相談しているのでしょうか。
体の悩み・不安がある人(n=1,490)に聞いてみたところ、初産婦は、経産婦に比べ親に相談している割合が高いようです。
相談した際の気持ちは、「共感してもらいたかった」(28.9%)が最も高く、次いで「具体的アドバイスが欲しかった」(28.0%)となりました。
食事・栄養の悩みは専門機関に相談している人が多い
食事や栄養面に辛い悩み・不安を抱えている人は、どのような気持ちで誰に相談しているのでしょう。
食事の悩み・不安がある人(n=373)に聞いてみたところ、産婦人科・小児科の医師や看護師等、専門機関に相談している割合が高く、特に悩んでいる様子が見て取れます。
相談した際の気持ちは、「専門的な知識を知りたかった」が19.2%になり、他の悩みと比べて高くなりました。
配偶者・家族関係の悩みはひとりで抱えている可能性が高い
配偶者・家族関係に辛い悩み・不安を抱えている人は、どのような気持ちで誰に相談しているのでしょうか。
最も悩んでいる人は「配偶者」や「自身の親」に相談している割合は低く、誰にも相談していないという人が多いようです。
相談した際の気持ちは、最も悩んでいる割合は「具体的アドバイスが欲しかった」が全体と比べて高くなりました。
相談後の解消度を見てみると、最も悩んでいる人の「解消できていない」計が56.5%と高く、具体的アドバイスがもらえず解消できていないことがうかがえます。
子どもに関する相談相手は「自身の親」「Instagram」「アプリ」で高い結果に
子どものことに辛い悩み・不安を抱えている人は、どのような気持ちで誰に相談しているのでしょう。
子どものことに悩み・不安がある人(n=534)に聞いてみたところ、初産婦は「自身の親」や「Instagramで検索」が全体と比べて5ポイント以上高くなりました。
また、最も悩んでいる人は「マタニティに関するアプリ」ninaruやトツキトオカ、たまひよなどを利用している人が全体と比べて多いようです。
相談した際の気持ちは、「具体的アドバイスが欲しかった」が高く、「専門的な知識を知りたかった」もTOP3に入っています。
悩み・不安の解消度は、専門的な知識を知りたかった人の解消度が82.9%と、高い結果になりました。
まとめ
今回の調査により下記の状況が明らかになりました。
・初産婦は体の悩みを親に相談している割合が高い傾向
・食事・栄養の悩みは専門機関に相談している人が多い
・配偶者・家族関係の悩みはひとりで抱えている可能性が高い
・子どもに関する相談相手は「自身の親」「Instagram」「アプリ」で高い結果に
産前の各悩みの割合・相談した際の気持ち・相談して解消した割合を以下にまとめました。
次回は、産後の悩み別の相談に関する調査結果をお届けします。
より詳細な調査レポートを参照したい方、記事のデータ利用をご希望の方は、下記のフォームに必要事項ご記入の上、資料をダウンロードしてください。
調査報告書内容
・妊娠中のストレス・悩み・不安についてのランキング
・妊婦の困った時、不安な時の相談相手や、悩み解消度合いの実態
・産後ママのストレス・悩み・不安についてのランキング
・出産後、子育てなど困った時、不安な時の相談相手や悩み別解消度の実態