エシカル消費とは?1人ひとりの意識が未来の世界を変えていきます!
エシカル消費とは
ここ最近「エシカル消費」という言葉を聞く機会が増えてきましたが、この言葉ご存知でしょうか?
エシカル(ethical)とは英語で「倫理的な」という意味の英語の形容詞です。すなわち直訳して「倫理的な消費」。こちらが今注目を集めています。
では具体的にどういった意味か。「地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動」のことです。
私たち1人ひとりが、社会的な課題に気付き、日々のお買物を通して、その課題の解決のために、自分は何ができるのかを考えてみること、これが、エシカル消費の第一歩となります。
2015年9月に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールのうち、特にゴール12「つくる責任 つかう責任」に関連する取組として注目されます。
どんなことが望まれるの?
ちょっと前ですが、こういった問題がニュースで指摘されたのを覚えておりますでしょうか?
五輪のボランティア向け弁当が大量に廃棄された件です。無観客が決定したためボランティアが激減したため、当初予定していた弁当に対して数を減らすなどの調整が間に合わず、結果的に大量の破棄を招いたようです。
無観客の決定は2021年7月8日で、開会式の2週間以上前だったこともあり、数を減らす余裕は十分にあったのではないかと、当時叩かれたようです。
たしかにせっかく作った弁当が1個でももったいないのに数千食がそのまま破棄されていたなんてやるせないですよね。
最近では牛乳飲もうキャンペーンはご存知でしょうか?春の時期は生乳が供給過剰になり廃棄される懸念が出ていました。
その為、大量破棄を懸念して政府と企業が一体となって「牛乳を飲もう」と呼びかけたこのキャンペーンは話題になりました。
持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールのうち、ゴール12「つくる責任 つかう責任」に対して、上記は特に作る側(供給者)としての大事なポイントです。
では使う側(消費者)としてはどのような配慮が望まれるのでしょうか。
人・社会への配慮
普段食べているものや、身に着けているものには原材料が作られ、加工され、私たちの手元に到着します。
すなわち、今食べたり身に着けたりしているものには様々な人が関わっています。
そのため、人・社会に配慮された商品を見つけて、選んで購入することで、より多くの人が持続可能な生活を送れるようになります。
・フェアトレード認証商品
・売上金の一部が寄付につながる商品
・障がい者支援につながる商品を選択する
こういった意識や取り組みがエシカル消費に繋がります。
地域への配慮
私たちの住む日本では、豊かな自然に加え、多様な気候や地形の影響もあります。全国各地でその土地特有の産物が作られたり、様々な地域社会が育まれたりしました。
現在はインターネットで簡単に購入できるようになりましたが、「地域の振興」を考え、地元地域のお店で買い物することで、地域復興に繋がることになります。
・地産地消
・被災地で作られたものを購入することで被災地を応援する
・伝統工芸品を購入する などもエシカル消費となります
環境への配慮
上記で大量の破棄について触れましたが、使う側(消費者)側もあてはまります。自分や家族だけで食べきれない食料を買い込んでいたら、当然破棄となります。
こういったもったいないをなくすことが未来へのステップとなります。
・エコ商品を選ぶ
・お買物のときにレジ袋の代わりにマイバッグを使う
・資源保護の認証がある商品やCO2(二酸化炭素)削減の工夫をしている商品を購入する
・マイボトルを利用する
・食品ロス を減らす まだ食べられるのに廃棄される食品のこと
・電球を省エネLEDに交換する
・地域のルールに沿ったゴミの分別を徹底する
こういった取り組みがエシカル消費として注目されています。
みんなで支え合う社会へ
エシカル消費は「社会が豊かなときに、お金に余裕がある人が実践するもの」ではありません。
また1人でやっただけではたかがしれます。とはいえ、その1人として意識することがものすごく重要です。
きっかけは些細なもので良いです。
・買いだめ、買占めをしない
・必要なものを必要な分だけ購入する
・今のことだけを考えず、未来への影響を考える
・海外で問題となっている社会的課題に目を向ける
・自分のことだけを考えず、相手のことを考えて行動する
・ユニバーサルデザイン
・ダイバーシティ(多様性の尊重等)
この中でまずは1つでも実践してみましょう。
みんなで消費と社会のつながりを「自分ごと」として捉え、世界の未来を変えるために、今から行動しましょう!