産前産後の悩み関する実態調査① 産前産後の悩み相談の目的・寄り添い方
3歳未満の子どもと同居している20代~40代の女性を対象に、産前産後の母親の悩み・不安についての調査を実施しました。
今回は、産前産後における悩み相談の目的・寄り添い方関する調査結果をお届けします。
<調査方法> インターネット調査
<対象者> 全国 3歳未満の子どもと同居している20代~40代女性
<調査期間> 2021年12月7日~2021年12月9日
悩みの重症度によって相談する目的は異なる
産前の悩み相談の目的で「誰かに聞いて欲しいだけ」と回答した割合を見てみましょう。
比較してみると「一番悩んでいる」人は、「一番の悩みではない」人と比べると低い割合になりました。
一番悩んでいる悩みは、ただ聞いてもらうだけでは解決できていない様子が見て取れます。
この結果から、悩みの重症度によって寄り添い方(コミュニケーション)を変える必要があり、深刻に悩んでいる人に対しては「ただ聞いてあげる」だけの寄り添い方では、解消に繋がらないと考えられそうです。
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初産婦は「アドバイスが欲しい」経産婦は「誰かに聞いてほしい」が多い傾向
初産婦(*)と経産婦(*)では、産前の相談の目的に違いがあるのでしょうか。
「具体的アドバイスが欲しい」と回答した割合は、初産婦に多い傾向が見られました。
初産婦の不安を解消し、安心してもらうためには、正しい知識や具体的アドバイスを含めた寄り添い方が良いのかもしれません。
一方、「誰かに聞いてほしいだけ」は、経産婦が多いようです。
経産婦に対しては、すでに不安や悩みについて言える場(聞いてくれる場)があることから、共感・理解を示す寄り添い方が適切であると推察されます。
(*)初産婦:初めて出産する人
(*)経産婦:出産の経験がある人
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まとめ
今回の調査により下記の状況が明らかになりました。
・悩みの重症度によって相談する目的は異なる
・初産婦は「アドバイスが欲しい」経産婦は「誰かに聞いてほしい」が多い傾向
上記の調査結果に基づき、寄り添い方を以下にまとめました。
出産前の方への寄り添い方
例えば、妊娠中の女性には、配偶者の方やご家族はまず、相談しやすい環境作りをすることが必要です。
実際、相談している割合がすくないことから、周囲には相談しにくい悩みであることが伺え、一人で抱え込んでいる場合が多いです。
身体面の辛さを共感してあげるとともに、改善のための具体的アドバイスなどを提供することで、安心感を抱いてもらえます。
また、「自分のことをわかってくれている」という気持ちも高まるでしょう。
産後の方への寄り添い方
出産した女性に対しては、定期的に「大丈夫ですか?」と寄り添ったり、共感することがポイント。
子育てに精いっぱいで、自分のことについては後回しになっていると考えられるので、忙しい母親の心のケアをしてあげることが大切です。
授乳に関しては、悩みがそれぞれなので、具体的な悩みの症状の理解がまず必要かもしれません。
理解を示し、具体的なアドバイスを提供することで、不安を取り除くことができます。
産前同様、悩みについて聞いてあげる場を設けて、孤独感をぬぐう寄り添い方が必要になります。
次回は、産前(妊娠中)の悩み・不安に関する調査結果をお届けします。
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