「モノ消費・コト消費」消費の変化の背景とは?
デジタルマーケティングカンパニー・オノフの編集長のためごろうです。
時代の変化に伴い、生活者のニーズも変化する昨今。
「モノ消費からコト消費」という言葉を見聞きしたことはありませんか?
これは、新たな“価値”が求められるようになったことで、変化が起きたといえます。
ですが、なぜ消費が変化したのか、気になりますよね。
この記事では、モノ消費からコト消費へと変化した背景、新たな消費のカタチ「トキ消費・イミ消費」についても解説します。
消費の変化を理解することで、あなたの商品・サービスのビジネス戦略に活かすことができるはずです。
「モノ」から「コト」への変化とは
「モノ消費」は、商品・サービスに自体に価値を見出す消費スタイル。
商品の品質や機能を重視し、カタチのあるモノの消費活動です。
生活用品を揃えるためのモノ消費でしたが、やがて「心」を満たす消費にシフトしました。
それが「コト消費」です。
コト消費は、商品・サービスによって得られる「体験・経験」に価値を見出します。
旅行やリラクゼーションなど、カタチのない事柄への消費活動です。
例えば、旅行先のご当地グルメを写真に撮って、SNSやブログにアップ。
コメントや「いいね」などの反応があったら嬉しい気持ちになりますよね。
その反応も含め「心」を満たす事柄です。
SNSやブログのコメントや「いいね」の機能は、コト消費を加速させたといえるでしょう。
「コト消費」が広まった背景
国内消費
「モノ」から「コト」へ消費が変化した背景として、「国内消費」と「インバウンド消費」が挙げられます。
日本国内における消費は、「成熟化」が背景にあります。
テレビやエアコンが発売された当時は、生活を豊かにしてくれるモノとして機能が重視されていました。
現在は、必要な家電などはほとんどの人に行き渡り、機能的な価値で選ばれにくくなっています。
モノ自体への価値の低下が、コト消費に繋がったのかもしれません。
インバウンド消費
海外からの観光客が、温泉や着物など日本ならではの体験・経験を楽しむようになったことも背景として挙げられます。
モノは世界のどこからでもネットで購入することができます。
しかし、体験は“その場”でしか味わえませんよね。
思い出になる「コト消費」を求め、来訪しているといえるでしょう。
新たな消費のカタチ「トキ消費・イミ消費」とは?意味と事例を解説
最近は「トキ消費・イミ消費」という新たな消費にも注目が集まっています。
トキ消費
SNSで、多くの人々が「コト消費」を拡散するのが当たり前になってきました。
その結果、自分が体験しなくても多くの情報が手に入るように。
そこで注目されているのが「トキ消費」です。
トキ消費とは、イベントやフェスなど「その日」「その時間」「その場所」でしか体験できない事柄に参加する消費行動のこと。
ライブ配信やWebセミナーなどオンラインのイベントもトキ消費に含まれます。
イミ消費
「イミ消費」とは、商品を通じて社会や環境に貢献する消費行動です。
「モノ」を購入する「コト」を体験するだけではなく、そこに社会的・文化的価値「イミ」を見出す消費スタイルといえるでしょう。
近年の『SDGs』への関心の高まりも、影響しているかもしれません。
クラウドファンディングやふるさと納税、無農薬商品の購入などがイミ消費の代表的な例として挙げられます。
まとめ
「モノ消費」から「コト消費」への変化、そして「トキ消費」「イミ消費」について解説してきました。
今は、モノが売れなくなったのではなく、“新しい価値が求められるようになった”といえるでしょう。
ニーズの変化は、「チャンス」と捉えることができます。
この変化をあなたの商品・サービスに活かしてみてくださいね。
弊社は、豊富な実績を活かし、マーケティングの課題に対しプロセスごとに最適なサービスを提供します。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
オノフではSDGsに関しての意識調査を実施致しました。
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よくある質問
- モノ消費からコト消費への移行が進んだのはいつ頃ですか?
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日本では、1990年代後半から2000年代にかけて、消費のトレンドがモノ消費からコト消費へと移行したと言われています。
- モノ消費とコト消費の違いは何ですか?
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モノ消費は、商品やサービスそのものに価値を見出し、購入・所有することを重視する消費行動で、コト消費は、商品やサービスを通して得られる体験や経験そのものに価値を見出し、その体験や経験を楽しむことを重視する消費行動です。