【事例紹介】3種類の乳酸菌サプリメントの日記調査による受容性検証
こんにちは。デジタルマーケティングカンパニー・オノフのshirayamaです。
今回は、某サプリメントメーカー様が、3種類の乳酸菌サプリメントを上市するにあたって日記調査による受容性検証の事例をご紹介いたします。
調査企画(概要)
はじめに調査目的(与件)としては、本商品のプロモーションやコンセプト、販売方法の方向性を考えるための基礎資料に反映させることのできる調査を実施したいというのが先方のご担当者様のご要望でした。そこで弊社としては、検証方法として、乳酸菌サプリ(3種類)の効果、感想を長期間にわたり、日記形式で調査をすることを提案し実施いたしました。
日記調査とは
まずは日記調査そのものについてご案内いたします。日記調査とは、同じ対象者が一定期間(2週間から1ヶ月)普段の行動や商品利用の感想や体調などを毎日回答する調査手法です。単発1回では調査しきれない対象者の生活や消費行動、その行動に至る動機や背景を明らかにすることが可能です。日記のように当日の行動や心理状態を回答するため、新鮮でリアルな回答が集めやすいのが特徴です。調査期間中は基本毎日回答してもらうため、平日や休日などの行動の違いや気持ちの変化などを把握するのに適しています。
調査概要
1人1種類のサプリを発送し、1ヶ月ずつ摂取していただき、事後アンケートでは、それぞれのサプリの使用感を調査し、それぞれの比較調査を行いました。
対象エリア=全国
調査モニター=提携パネル
性年代=30代~60代 男女
調査期間=1か月
モニター数=1人2種類×3種類 合計600名
スクリーニング条件=スクリーニングで腸の悩みを聴取し、お悩みごとのサプリを配布
各グループの特徴
A 慢性的に悩んでいるグループ
B 食べ物によって変わるグループ
C 生活習慣によって変わるグループ
事後アンケートでは、それぞれのサプリの使用感を調査し、加えて2種類の比較調査を行います。
聴取内容(一部抜粋)
スクリーニング = 普段の食事状況、体調の悩み、腸の悩み
日記調査(本調査) = 当日の体調 前日の食事状況 腸の調子
事後調査 = 現在の体調 改善された体調、症状 2種類の比較
日記調査のイメージ
スクリーニングで抽出した3つの特性ごとに、3つの乳酸菌サプリでテストします。
例:Aのグループ内で、A,B,Cのサプリをテストします
分析イメージ
効果が表れた人のペルソナを細かく把握し、そのペルソナに合った販売施策・PR戦略を講じるための基礎情報として活用することが可能です。
調査結果の活用事例
得られた調査結果は、戦略立案として、コンセプト確認や、販売計画のチューニング、またプロモーション戦略に活用しました。プロモーション戦略としては、得られた回答を、口コミのような形でLPや販促物に掲載し、生の声としてリアリティーを出しました。
参考 日記調査の回答画面イメージ
日記といっても、手帳に手書きで書くわけでは無く、オンライン形式で回答していただいます。